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2010年1月22日 (金)

こころ(夏目漱石作) を読んだ(まんがで読破16)

まんがで読破 こころ を読んだ

こころは漱石の作品のなかでも傑作と言われている。
姜尚中さんはこころを最も評価してこう言っている。

夏目漱石は僕にとって一番身近な作家であり、この一冊を選ぶなら、迷うことなく『こころ』をあげる。
http://book.asahi.com/mybook/TKY200807020156.html


友人と恋愛の葛藤に悩み恋人を取ったために罪悪感に苛まれる。
「先生」からの遺書が物語の真相を明らかにする。

Kという「先生」と同じ大学の学生がいる。故郷も「先生」と同じで、同じ下宿にいる。「先生」に裏切られて失恋し、言いようのない寂しさの末自殺する。Kのモデルには、幸徳秋水、石川啄木、清沢満之らの名が挙がっている。

石川啄木晩年の日記にこんな記事がある。

「午頃になって森田君が来てくれた。外に工夫はなかったから夏目さんの奥さんへ行って十円貰って来たといって、それを出した。私は全く恐縮した、まだ夏目さんの奥さんにはお目にかゝつた事もないのである」

 啄木は漱石にもお金を借りていた。
漱石と啄木は朝日新聞に同時に籍を置いていた。

啄木は漱石を強烈に意識していたと思われる。
すこし格好付けた形ではあるが、明治39年(1906年)7月に書いた日記「八十日間の記」にはこうあります。

近刊の小説類も大抵読んだ。夏目漱石、島崎藤村二氏だけ、学殖ある新作家だから注目に値する。アトは皆駄目。夏目氏は驚くべき文才を持つて居る。しかし「偉大」がない。島崎氏も充分望みがある。「破戒」は確かに群を抜いて居る。しかし天才ではない。革命健児ではない。

啄木の誕生日は戸籍によると1886年2月20日の誕生であるが、1885年(明治18年)10月28日に誕生したとも言われている
漱石の誕生日は1867年2月9日
漱石の方が啄木よりも20歳近く年上である。
大先輩の漱石に「偉大」がないと言い切った啄木の自信にはなかなか「偉大」なものがある。

あらすじ

先ず、「私」という人物が居るわけです。そして、旅行中に「先生」と呼ぶことに
なる人物に出会うんですね。そして私と先生の交流が始まるんです。先生は大学
(この場合東京大学を指します)を出ているのにも関わらず、就職もせず、奥さんと
ひっそりと生活しているんです。そして私に対しては優しいんですが、どこか心を
開いてくれない。そしてどこか寂しげなんです。
そして毎月、決まった日には雑司が谷にある墓地へ墓参りに行くんです。
私はそのことが気になって、先生に先生自身のことを色々と聞いたりするんですが、
先生は答えてくれないのです。何故、寂しげなのか、誰の墓に行っているのか。等。
そして、先生は私に対して、急に教訓めいたことを言ったりもするんです。曰く、
「恋は罪悪だ」、「人間は金が絡むと変貌してしまう」等です。

以後は読書感想文で
http://literature.dot.thebbs.jp/1027521168.html

さて今回のクエスチョンです。

「先生」の台詞

精神的向上心の無い者は○○だ。

○○は何でしょうか?

ーーー

前回のクエスチョンの回答です。

人生は歩く○○○、哀れな役者にすぎない。
出番がくれば舞台で騒ぎ、はしゃいでいても、
出番が終われば聴かれることなどない。人生は
白痴の話す物語だ。喧噪と怒りに満ちあふれてはいるが
意味などない。

○○○は何でしょうか?
それは影法師です。
ーーーー

以下amazonより
内容(「BOOK」データベースより)
人間を信用せず、豊富な知識を持ちながら仕事にも就かず、美しい妻と隠居生活を送る「先生」には、人には言えない暗い過去があった。ある日、「先生」の不思議な魅力に惹かれていた「私」のもとに突然、一通の遺書が届く。遺書が物語る「先生」の壮絶な過去とは?日本文学史に輝く文豪・夏目漱石が人間のエゴイズムに迫った名作を漫画化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
夏目 漱石
1867~1916。帝国大学英文科卒業後、松山中学校などを経て、イギリスへ留学。帰国後、東大講師を務めながら作品を発表。朝日新聞社入社後は本格的に職業作家としての道を歩み始めるが、晩年は胃潰瘍と糖尿病に悩まされ、「明暗」で絶筆となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 まんがで読破

こころ / 小田和正

あおぞら文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html

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