5月22日から6月6日までの俳句18句
5月22日から6月6日までの俳句18句です。
@twryossyさんから毎朝5時にtwitterで送られてくる季語で布団の中からiphoneで俳句を呟いています。
今回は@twryossyさんから送られて来た季語解説も紹介します。
これまでの物も含このブログ以外にここに保存しています。
2010年06月06日(日)
田を無くし季節遅れて芒種かな
@twryossy: 【今日の季語】芒種(ぼうしゅ):二十四節気の一つ。「芒(のぎ)」のある稲や麦を「種(うえる)」意。この日に麦を刈って稲を植えたことによる。季節は今日から「仲夏」に。 ◆さらさらと竹に雨くる芒種かな(岸田雨童)
2010年06月05日(土)
花いばら蕪村の道を歩むかな
@twryossy: 【今日の季語】茨(いばら)の花:「花茨」「野茨」とも。日本の原生種で全国の山野に生える。古くは「むばら」「うばら」と呼ばれ、その頭母音が脱落してバラの語形を生んだ。◆愁ひつつ岡にのぼれば花いばら(蕪村)
2010年06月04日(金)
泰山木の花の香りが惑わせる
@twryossy: 【今日の季語】泰山木(たいざんぼく)の花:「泰山」は中国の霊山の名。五月から六月にかけて高い木の上にぽっかりと白い大輪の花をつけ、その名にふさわしい霊妙な香を放つ。◆泰山木花の玉杯かたむけず(上田五千石)
2010年06月03日(木)
麦笛や雲一つ無き空が吸い
@twryossy: 【今日の季語】麦笛(むぎぶえ):「麦秋」の頃に生育した麦の茎を短く切り、それを笛のように鳴らす。子供の遊びだが郷愁を呼ぶ音がする。麦藁を使ったものは「麦藁笛」。◆麦笛に吹くこの国の恋のうた(山内年日子)
2010年06月02日(水)
ひよどりに誘われ決めし辞任かな
四十雀永遠の壮年恋多し
@twryossy: 【今日の季語】四十雀(しじゅうから):雀ほどの大きさでやや細身。首から腹部にかけて黒いネクタイ状の模様がある。他の季節にも見かけるが、囀りの涼しさから夏の季語に。◆追ひすがり追ひすがり来て四十雀(石田波郷)
2010年06月01日(火)
衣更したれど朝夕頼りなし
@twryossy: 【今日の季語】更衣(ころもがえ):古くは宮中の行事として季節に応じ衣服を改める日が定められていた。その中の陰暦四月一日に夏衣に着替える行事が季語として定着した。◆やはらかき手足還りぬ更衣(野澤節子)
2010年05月31日(月)
五月尽囲繞する朝目覚めたり
@twryossy: 【今日の季語】五月尽(ごがつじん):「五月果(は)つ」とも。五月の最後の日。行楽に適した時期が終わり、これからしばらくはうっとうしい梅雨の季節を迎えることになる。◆糠床に塩をふり足す五月尽(保坂加津夫)
posted at 05:10:40
2010年05月30日(日)
目覚めれば柳川鍋の香りかな
@twryossy: 【今日の季語】泥鰌鍋(どじょうなべ):「泥鰌汁」「柳川鍋」も。笹掻きゴボウを敷き泥鰌を丸ごとあるいは裂いたものに割り下を加え蒸して食する。「どぜう」は江戸期の仮名。◆川越せば川の匂ひやどぜう鍋(村山古郷)
郭公の棲む街なりとツイートす
2010年05月29日(土)
郭公の声透き通る三郷かな
核廃絶求める決議や夏兆す
@twryossy: 【今日の季語】夏めく:「夏兆(きざ)す」とも。本格的な夏にはまだ間があるものの、陽光も強さを増してこれからの暑さを予感させる。服装も白いものが目立つようになる時期。◆磨く匙(さじ)きらりと水に夏兆す
2010年05月28日(金)
雨上がり誘うが如き茂りかな
@twryossy: 【今日の季語】茂(しげり):名詞形の他「茂る」「茂み」「茂し」などの形も。草木に覆われた夏山全体を指すこともあり、近景の樹木や草の葉が密生した状態をいうのにも用いる。◆灯ともせば雨音わたる茂りかな(角川源義)
2010年05月27日(木)
静かなる日々が続くや迎梅雨
@twryossy: 【今日の季語】迎梅雨(むかえづゆ):「走り梅雨」とも。五月末の頃しばらく梅雨時のような空模様になることがある。その後再び晴れ間が戻るがやがて本格的な梅雨を迎える。◆擂鉢(すりばち)に胡麻の残り香走り梅雨(児玉輝代)
2010年05月26日(水)
鈴蘭に君の影追う戦後かな
@twryossy: 【今日の季語】鈴蘭(すずらん):「君影草(きみかげそう)」の別名も。五六月にかけて釣鐘状の白い小さな花を茎一列に付ける。その可憐な姿と芳香を愛されて庭にも植えられる。◆鈴蘭や径(みち)白馬へひとすぢに(武石佐海)
2010年05月25日(火)
冷奴鈴木真砂女の心意気
RT @twryossy: 【今日の季語】冷奴(ひややっこ):豆腐を冷やして醤油と薬味で食べる夏の料理。「奴」の名は四角い豆腐が奴の着物の紋に似ているところから「奴豆腐」と呼ばれたことによる。◆何ごとも半端は嫌ひ冷奴(鈴木真砂女)
2010年05月24日(月)
辺野古にも卯の花腐し続くかな
@twryossy: 【今日の季語】卯の花腐(くた)し:卯の花が盛りの頃、春雨と梅雨の間の時分に降り続く長雨をいう。「腐し」は《台無しにする》の意の古語。後に「降(くだ)し」の意に解された。◆さす傘も卯の花腐しもちおもり(久保田万太郎)
2010年05月23日(日)
小満や 通勤道は ハイジョン
走り茶の九州菓子と競うなり
@twryossy: 【今日の季語】新茶(しんちゃ):「走り茶」とも。晩春の「茶摘」で製造された今年の茶。これに対する前年のものは「古茶」と呼ばれ、ともに初夏の季語として用いる。◆走り茶の針のこぼれの二三本(石田勝彦)
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評論:http://twitter.com/kimihikoootsuru
文学:http://twitter.com/ootsuru
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