石川啄木韓国併合批判の歌 五首
地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く
この歌は石川啄木の「朝鮮併合」批判の歌として有名だ。
日本国政府は「韓国」という呼び名も「朝鮮国」と言う呼び名も拒否して樺太や台湾と同じく朝鮮としたが啄木は「朝鮮国」としている。
今から100年前の1910年8月29日の官報に韓国「併合」が公布された。
啄木は「朝鮮併合」を1910年8月29日直後の時点でメディアを通して批判した唯一の日本人だ。
9月9日に執筆を始めたと思われる「時代閉塞の現状」は強権に真っ向から闘いを挑むもので朝日新聞への掲載を断られた。
函館市中央図書館所蔵の啄木歌稿ノートカラーコピーから国際啄木学会会長の近藤典彦さんが日韓併合批判の歌を4首今年発見した。
(以下近藤典彦さんの論考を参考とするものです)
それはその9月9日に作った39首の歌の中にあった。
ちなみに近藤典彦さんが日韓併合批判の歌とする4首は以下です。
(前に紹介済ですが)
1。明治四十三(しじふさん)年の秋わが心ことに真面目になりて悲しも
2。誰そ我にピストルにても撃てよかし伊藤の如く死にて見せなむ
3。秋風の来るごとくに来りたる我の疑惑は人ししらなく
4。何となく顔が卑(さも)しき邦人の首府の大空を秋の風吹く
ちなみに一連の歌の中の以下の歌の「著者」と言うのは朝日新聞記者杉村楚人冠です。
売ることをさしとめられし本の著者に道にて会へる秋の朝かな
「邦人の」の歌はこう改作されて『一握の砂』に納められた。
邦人の顔たへがたく卑しげに
目にうつる日なり
家にこもらむ
100年もの間韓国併合批判を韜晦したのはこの二首を並べたからだと言う
地図の上朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く
誰そ我にピストルにても撃てよかし伊藤の如く死にて見せなむ
確かに事実はそうではないが韓国併合を事実上強力に推し進めた伊藤の死を賛美するかのようにも読める。
今年は韓国併合、大逆事件、時代閉塞の現状、一握の砂100年です。
それぞれの研究が進む事を望みます。
参考
弊ブログ
啄木は龍馬の四代目
杉村楚人冠と石川啄木
https://ootsuru.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-ce04.html
近藤典彦さん
石川啄木韓国併合批判の歌 五首
http://homepage2.nifty.com/takubokuken/newpage5.html
8月24日付赤旗
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(定数削減問題)
秘書の経費も含めて、1人の国会議員にかかるお金は約7000万円です。80人分削ると56億円。
一方で、政党助成金は320億円ですが、これを削ったら何と450人分の国会議員を削るのと同じくらいになる。
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(消費税特集)
泉谷しげるの消費税「10%」だと!?
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コメント
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はなことりさん
ご指摘有難うございます。
早速リンクを訂正しました。
今後とも宜しくお願いします。
投稿: 大津留公彦 | 2010年8月25日 (水) 12時04分
「啄木は龍馬の四代目」のURをクリックしましたが、「頁が見つかりません」と表示されます。
投稿: はなことり | 2010年8月25日 (水) 00時31分