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2010年8月16日 (月)

くずれぬへいわを(吉永小百合 平和への絆コンサート )

吉永小百合 平和への絆(きずな)コンサート
8月16日(月)  午後8:00~9:30 BS2

を見た。

この夏の戦争と平和を考える番組の中の白眉だった。
吉永小百合と言う得難い魅力を持つ女優の20年以上に及ぶ原爆詩朗読活動とそれに共鳴する音楽家たちの作った珠玉の名コンサートだった。

『慟哭』と言う詩の母さんは鳩になってお前の為に空になる。
シィージよー〜ヤスシよ〜シィージよー~ヤスシよ~
となんども呼びかける所では思わず涙が出た。


また
正義とは剣を抜くことではなく愛だ

所は思わずそうだと賛同した。

吉永さんの詩の朗読は思いがあふれており説得力がある。

永井博士の孫が登場したり、原爆の父オッペンハイマーの映像に坂本龍一がピアノを付けたり
世界に平和像を作る会(せこへい)の活動が紹介されたり
下に書くように意外な人が聞いていたり

なかなか話題性にも富むコンサートでした。
再放送の予定が分かりませんが是非再放送をして欲しいと思います。

当日参加した平原綾香のファンの人の詳しい記事がありましたのでコンサートの内容の部分を紹介させて頂きます。

マンダラコイルのブログ

から当日の模様の再現です。

【第1部】原爆詩の朗読「広島、そして長崎 ~65年目の夏~」の最初は、 近年、テレビのシャープ 「AQUOS」の優しい声でのCMが印象的な吉永小百合さんが、薄暗がりのステージの真ん中に一人立って、紙など何も書いた物も持たずに、いきなり『序』と言う詩を朗読して始まりました。

この『序』と言う詩は、私が峠三吉の「原爆詩集」の中にある有名な『にんげんをかえせ』と言う題で記憶していた詩であり、

ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ

と言う魂の叫びでありました。
 
次の詩は、吉永小百合さんが、わざわざ、現在スペインのマドリードで暮らしているのを帰国して頂いたと言う村治佳織さんのギターの伴奏により、小百合さんは書いてある詩を読み上げる形で、『ヒロシマの空』と言うを朗読いたしました。

次に、本当にもの凄い美人であった村治佳織さんのギター演奏をバックに、東京児童合唱団の子供たちが読んだ被爆した子供たちの4編の詩の朗読が行われました。

そして、また小百合さんにより、大平数子さんの『慟哭』と言う、二人の子供を失った母の長い詩が朗読されました。この『慟哭』と言う詩の小百合さんの朗読は、誠に感極まるものがあり、私は思わず泪と鼻水がグズグズと流れ落ちてしまい、隣の人に気づかれないようにテッシュで何度も拭いておりました。

詩の朗読の途中には、大変大柄で体格の良い佐藤しのぶさんが唄った朗々と会場に響き渡った『アヴェ・マリア(シューベルト)』などの歌集も2曲挟まれ、それに色々な原爆詩の朗読が合計9作品組み合わさっていると言う構成になってました。


【第2部】の1曲目は、ステージの右側に設置されたスクリーンに、アメリカの原爆開発の父と呼ばれるオッペンハイマーが、後悔と苦渋に満ちた顔で静かに「世界の破壊者となった」と独白する場面が「字幕付き」で繰り返し映し出される中で、ピアノ・坂本龍一さん、チェロ・山本裕康さんの素晴らしかった演奏『オッペンハイマーんのマリア』が演奏されました。チェロの山本裕康さんの音色、本当に見事でした。

2曲目は、坂本龍一さんのピアノの演奏をバックに、奄美出身の歌手・元ちとせさんが『死んだ女の子』を唄いました。裸足の元ちとせさんが体をくねらせるようにして唄うこの『死んだ女の子』の歌唱は、素晴らしいものがありました。
私は、過日、テレビで元ちとせさんが唄うこの『死んだ女の子』の唄声を始めて聴いて衝撃を受け、いつか生で聴きたいな~と思っていましたので、大変素晴らしいパフォーマンスでした。

次は、再び坂本龍一さんのピアノの演奏をバックに、吉永小百合さんが、広島に原爆が投下された日の夜に、大勢の焼けただれた人々が逃げ込んで蠢いている防空ごうの暗闇の中で、被爆した妊婦からこれまた被爆した助産婦の手助けで無事新たな命が誕生した実話を、原爆詩人の一人である栗原貞子さんが生々と表現した名詩「生ましめんかな」を朗読いたしました。

そして、小百合さんから、何と「その詩の防空ごうの中で誕生した赤子のモデルとなりました女性とその娘さんが、今この会場にお目えになっていらっしゃいます」と紹介があり、1階中央に立ち上がった60代の女性と娘さんのお二人に対し、会場中から大きな拍手が贈られました。

小百合さんからは、坂本龍一さんに対して「坂本さんの《非戦》という考え方に感銘を受けております」と話しかけられ、坂本さんはそれに対して「2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの時は、攻撃を受けた世界貿易センターの傍に住んでいて、衝撃を受けました。《反戦》では、また反対と言うことが新たな戦いの火種になるし、それで《非戦》と言うことを考えるようになった」と言った趣旨の話をされておりました。

【第2部】の3曲目は、灰色のギリシャの巫女のような服装をした平原綾香さんと元ちとせさんがコラボして唄った『一本の鉛筆』と言う曲でした。この『一本の鉛筆』は、1974年の「第1回広島平和音楽祭」で、美空ひばりさんが唄った唯一の反戦歌として知られる曲です。この曲を、平原綾香、元ちとせと言う二人の素晴らしい歌手がコラボして熱唱し、心を込めて見事にカバーして唄いました。二人は、唄い終わると抱き合ってお互い祝福しておりました。 

小百合さんから「平原さんは、平和を祈ると言うことについて、どのように思っておりますか?」と話しかけられた平原さんは、「世界の平和は、先ず自分の心の平和、そして家族の平和、(そう言う身近なところから)、世界の大勢の人たちの平和を祈ることへとつながって行くと思います」と言った趣旨の返事をされていたように思います。

4曲目、平原綾香さんは「チェコのスメタナと言う作曲家が作った曲に、私が自分で歌詞を付けました。愛を込めて唄います」と言って、クラシックを原曲にした『moldau(モルダウ)』と言う曲を唄いました。きっと、昔、みんなが聴いたことのある懐かしい曲調の曲ですね~

5曲目は、坂本龍一さんのピアノと村治佳織さんのギターのコラボで、坂本さんの代表作『戦場のメリークリスマス』が演奏されました。

次いで、坂本龍一さんのピアノや村治佳織さんのギターの演奏をバックに、吉永小百合さんが、広島の「原爆の子の像」のモデルとなった12歳の少女・佐々木禎子(ささき・さだこ)さんが原爆投下時に2歳で被爆し、白血病により12歳でこの世を去るまで、病床で回復を願い折り続けた折り鶴の実話を綴った「3人のサダコ」と言う3編の詩を朗読いたしました。

【第2部】の最後は、長崎出身でこのコンサートの音楽監督を務めた作曲家の大島ミチルさん(女性)が登場し、ミチルさんが作曲した『千羽鶴』と言う曲を、ミチルさんの指揮により、これまでの出演者全員がステージに揃って唄われ、午後9時20分、2時間50分間にわたった感動的な吉永小百合「平和への絆」コンサートが終了いたしました。

^^^
テレビでは紹介されませんでしたがその日美智子皇后も会場でコンサートを聞かれていたようです。

吉永さんと坂本さんは出演の経緯に付いてこう語っている。

それぞれすばらしい見識だと思います。

「平和への思い」を会見で聞かれ、吉永さんは「最近悲しい話を聞きました。広島や長崎を取り上げたドキュメンタリーの冒頭で、10代の女性が渋谷の街角で『1945年の8月6日に何が起きたか知っている?』と聞かれ、『えー、知らない。地震?』と答えていて、何だかとても悲しかった。先日、今回のドキュメンタリーの撮影で広島にいった時にも、地元の新聞記者の方に『広島でさえ同じようなことがあるんです』と聞き、がくぜんとしました。『継続は力なり』と言いますが、もっともっと、それぞれの思いで行動していくことが大事なのではと思っています」と話した。

 昨年暮れ、吉永さんから食事に誘われ今回のコンサートへの協力を求められた坂本さんは「日本人で、吉永さんから頼まれて何もしない人はいないでしょう」と報道陣の笑いを誘う一方、「世界で唯一、原爆を落とされた日本は世界に向けて発信する責任がある」と語った。
 坂本さんはまた、「社会の前に顔を出す仕事をしているので、その有名性を使って発言しようと10年前から環境問題などで発言するようになったが、自分のコアのファンなどからも『売名行為だ』と言われた。売名行為だったらこんな面倒くさいことはしないし、必然性があるのでやっている。吉永さんもたぶん同じじゃないかなと思う」と自らの思いを語った。
asahi.com

こんな吉永さんの番組もあります。

BSアーカイブス名作選 ウイークエンド・スペシャル 
「祈るように語り続けたい 吉永小百合・原爆の詩12篇」
8月21日(土)  午後11:00~翌1:00 BS2

被爆者の詩の朗読をライフワークとして取り組んでいる女優、吉永小百合。「愛と死の記録」のロケでヒロシマと出会った1966年、そして「夢千代日記」で体内被曝した芸者を演じた1982年、さらに東京で開かれた平和集会で詩を朗読する機会を持った1986年。番組では広島などでの詩の朗読会の模様を交えながら、吉永小百合が女優としてヒロシマと出会い、一人の人間として原爆の詩を語り続けたいという思いに至るまでの心の軌跡を追う。

以下関連映像です

YouTubeの動画から、 元ちとせさんの唄う『死んだ女の子』のライブ盤です。ピアノは、坂本龍一さんです。

一本の鉛筆 美空ひばり

平原綾香my Classics! moldau(モルダウ)

【合同出版】朗読 原爆詩集 八月
「にんげんをかえせ」峠三吉
「生ましめん哉」栗原貞子
「原爆小景」原民喜


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(定数削減問題)
秘書の経費も含めて、1人の国会議員にかかるお金は約7000万円です。80人分削ると56億円。
一方で、政党助成金は320億円ですが、これを削ったら何と450人分の国会議員を削るのと同じくらいになる。

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(消費税特集)
泉谷しげるの消費税「10%」だと!?

消費税増税絶対反対!大脇道場キャンペーン第5弾!導入以来、累計で224兆円。 同時期に大企業などの法人三税(法人税、法人住民税、法人事業税)などの減税が累計で208兆円。

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湯浅誠さんを東京都知事に!


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いろいろな得意な分野の中で、平和を訴え続けている多くの人を知る事ができ嬉しく思います。「わたしも「いつまでも残したい日本の平和と癒しの音色、河内風鈴」をぽりしーに風鈴をつくっています。河内風鈴

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