「幸せの在りか」
このブログではお勧めブログを時々紹介しています。
今日は「旅のプラズマ」を紹介します。
自己紹介によると
お堅い銀行に勤めながら全国を飲み歩き、酒の本を書いてきたのが自慢。純米酒普及推進委員。第二の人生を歩きながら年一回は海外旅行を続け、今回旅行記集『旅のプラズマ』を出版。
ジャンルは7つしかなく
こんな感じです。
* Weblog(8)
* 酒(185)
* 旅(218)
* 政治経済(86)
* 文化(音楽、絵画、映画)(53)
* スポーツ(20)
* 時局雑感(143)
特に何冊も本を出されている日本酒の専門家なので酒に関する記事は日本でも他に追随を許さないものがあるでしょう。
旅についてはも本を出されとこのブログも出版を前提に書かれているので良く練られた文章です。
文化の記事はクラシック音楽の記事が音楽家のご家族の事も含めて書かれている。
政治経済の記事も短いがポイントを突いた社会批評になっている。
いずれの記事も短いですが文章はなかなか秀逸です。
少し古いですが8月25日に「幸せの在りか」という記事があります。
この記事も短いですが印象的でしたので紹介します。
奥さんの出身地である南の島から東京に帰ってきた三十台男性のS君の「幸せ」は妻の笑顔だという。
何の衒いも無くそう言うのが逆に新鮮。
このブログの作者は70代で、私は50代なので自ずから感じ方はこの30代の男性とは違う。
しかしそこには普遍的な「幸せの在りか」があるだろう。
記事の一部です。
ーーー
「先輩、実は私は今、大変に幸せなんですよ。幸せでいっぱいなんですよ。」
「毎日、妻の笑顔を見れることだけで幸せなんです。」
「…食卓の向こうに妻の笑顔がある……、それだけでいいんです。」
「だから私は、その幸せのために一生懸命働いているんです。」私は、少女雑誌を読んでいるような心地で、この三十歳半ばの男の話を聞いた。
特に最後の言葉、「その幸せのために一生懸命働いている」という言葉には衝撃すら覚えた。幸せは何処にあるのか?…、彼によれば、それはまぎれもなく「妻の笑顔」の中にあるのだ。
ーーー
旅のプラズマ
幸せの在りか
何となく小津安二郎の映画のシーンのような清清しさがある。
この記事には幸せの在りか(2)という続編がある。
先に記事に対するお二人のコメントと感想が紹介されている。
8月25日のブログを、「幸せの在りか」という題で書いた。S君の幸福感に驚き、新鮮なものを感じたからだ。
殺伐とした世相の中で、世の中のことをとり上げるとどうしても“ささくれ立った”記事ばかりになる。政治経済に係わることなど、半分は怒り狂って書いている。そんな自分がいやになるくらいだ。
その中で、“近来にないいい記事”だと自分では思い、コメントのいくつかでも来るかなあ、などと思っていた。しかし何の反応も無かったが、突如として一昨日、時期はずれのようなコメントが届いた。
しかもそれはTN氏からで、彼は恐らくこのようなテーマを最も苦手とする人物だと思われるので、コメント内容も私を驚かせた。つまり彼は、「今の自分は幸せか」というような問題は主観的な問題で、そのようなことは「一人ひとりが死ぬ間際に結論を出す問題だ」というわけだ。唯物論者の面目躍如たる主張で、自分が幸せであったかどうかは、死ぬ時に過去をつぶさに振り返って、事実に基づいて判断せよ、と言っているようだ。
コメントはくれなかったが感想を話してくれたTさんは、「ブログ読みながら笑っちゃいました。今でもこんな純粋な人がいるんだなあ、と思いました」と話した後、ポツリと呟いた。
「・・・間違いなく言えることは、幸せは、愛されることの中にあるのではなく、愛することの中にあるのでしょうね。受身ではなく能動の中に・・・、求められるのではなく求める中にあるのでしょうね。」彼女が何を思いながらこの呟きをつぶやいたのか私は知らない。
しかし、「僕は今のこの幸せを守るために一生懸命働いている」というS君の日々が、間違いなく受動の中ではなく、積極的な能動の中にあることだけは確かであろう。
最近同居する下の娘が「お父さんの生きがいは?」と聞いてきた。
答えにつまって「試験勉強すること」と答えてしまった。
「俺の生きがいはママとお前だよ」なんて言えばこの文章の流れにも合っていたのだがなかなかそんなことは言
えない中年九州男児の情けなさです。
自分の生きがいとはなんだろうか?
いろいろと言葉は浮ぶのだがどれも少し恥じらいがある。
定年にでもなれば妻におまえの笑顔を見れることだけで幸せだと言ってみたい。
しかしこころの中でつぶやく位だろう。
このブログを見ない妻に向けてここにこう書いておこう。
「おまえの笑顔を見れることだけで幸せだ。」
幸せの在りかを問うや竹の春 公彦
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評論:http://twitter.com/kimihikoootsuru
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