子規庵の鶉に善意集まりぬ(子規庵のボランティアに行った)
東京都台東区根岸の子規庵のボランティアに行った。
先日訪問した時にボランティア登録していた所連絡を頂いたので初めて出向いた。
他にも数人来られ内二人は熟年のご夫婦だった。
庭の草取り、道路の掃除、ポスター掲示板のビニールシートの清掃、受付補助、来客対応・・・
昨日「坂の上の雲」第一部の再放送の影響もあってか来場者が多かった。
目の前に書道博物館があるのでそこに来た人がついでに訪れるという事もあった。
STAFFという名札を付けているので専門家として見られるので子規の事をもっと知らなければと思った。
庭の土蔵の壁に掲示している俳句をゆっくり全部見た。
中に見たような字で見たような俳句があると思ったら前回短冊に自分で書いて行った短歌だった。
それはこの歌
頬光る自作塑像の子規の顔線香の香の入り来る中に
子規庵には3つの組織がある
1。子規庵保存会
2。子規庵友の会
3。子規庵宇宙(そら)の会
いずれも手弁当の組織で非常に手作り感がある。
目の前の書道博物館は台東区の施設になっているので立派なビルになっているが子規庵はその昔からの古い家が売りなので古く小さい。
陸羯南の家が2軒隣にありその又となりが子規が東京で最初に暮らした家だと言う。
(そこの人と折り合いが悪く今の位置に引っ越したという。)
(陸羯南は硬派の新聞「日本」を発行し三宅雪嶺らとともに田中正造の足尾銅山鉱毒事件の解決にも尽力している。)
このような反骨の政治新聞にも、狭いスペースながら文芸欄があった(また、発行停止処分の間収入を得るために『小日本』という小新聞を出していた。そこの責任者が後の自由党重鎮古島一雄であり正岡子規を世に送り出した)。そしてここを拠りどころにして、明治の俳句・短歌の改革を成し遂げたのが、正岡子規である。晩年には激痛を伴う結核性カリエスを患った子規に対し、羯南は終生父のごとく接し、俳句・短歌論を励まし、病身を慰た。(wikiより)
陸羯南の書生だった佐藤紅緑がその数十メートルの引っ越しを手伝ったという。
(陸羯南は
(佐藤紅緑は陸羯南の親族でサトーハチロー/佐藤愛子の父)
陸羯南の庭と子規の「小園」は一つながりで陸の娘等が子規の庭に遊びに来ていたという。
(今は陸の家は、マンションになり両家の間の空き地には家が建っている)
12月最初の「坂の上の雲」第二部第一回でそこら辺が出るようだ。
ただし実際の撮影では子規庵は使われていないようだ。
こういう情報はなかなか現地でないと得られない。
鶉が一羽今日も縁側に終日居た。
近くの人が毎朝連れて来るようだ。
閉館の4時に迎えが来ると今日のお勤めはこれで終わりと喜んでいるようだった。
虚子が子規に番の鶉を送った。
その内雌が死んでしまったが子規は一匹ではかわいそうだと番の絵を描いた。
子規の人となりを思わせるエピソードだ。
子規の絵
http://www.asahi-net.or.jp/~CF9B-AKO/shiki/sikie.htm
より
(子規は芭蕉ではなく蕪村が好きだったが自身が絵を描く事と関係があったかもしれない)
このことも初めて知った。
子規が病症の身を横たえたのはこの六畳間であるが子規の使った机がある。
その机は中程に切り込みが作られているが、これは足を伸ばすことが出来ず、ひざを立てたまま仕事をする為のものであるが、これが子規の世界を凝縮しているかのように印象深いものであった。

http://www.eonet.ne.jp/~kumonoue/sikinegisi.htm
より(写真も)
今後も機会があればボランティアで参加したい。
子規庵の鶉に善意集まりぬ 公彦
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