国会議員が多いのではない、勉強して国民の立場で働く議員が少なすぎるのである。
の続きです。
地震によって電源が失われて、冷却システムが動かなくなると、炉心溶融、水素爆発、水蒸気爆発の危険性がある既に2006年に指摘しているのには驚きである。
まさにそのものズバリ的中しているではないか?
この提言を聞いていればこの惨禍は起きなかったと思えば政治の大事さと理系人間の大事さを思う。
天漢日乗
福島第一第二原発事故を予見していた共産党吉井英勝衆院議員(京大工学部原子核工学科卒)の2005-07の国会質問(その2)
から国会の議事録です。
(四)原発の老朽化が進行する下で、巨大地震災害と重なった時、どのような事態が発生するかについて、予め検討することが原発の危険から国民の生命と安全を守る上で最も大事な課題である。
(略)
運用開始後三十年経っている老朽原発の、巨大地震発生時の安全性の検証は、多度津の起振台を使って実証試験を行うことにより、これから解明されていかなければならない問題である。
(略)
3.ところが、この多度津の施設は、「年間約十億円の維持費がもったいない」として、すでに今年(注、2005年)になってから、運転を中止している。来年度には運転してきた原子力発電機構を廃止して、世界的にも最高水準をいく起振台も解体・撤去してしまう動きが強まっている。十月十九日の内閣委員会において、鈴木原子力安全委員会委員長代理は「実際の機器に近いものを試験してみるということは大事なことだと思う」と答弁した上で、国の方が財政上の理由で廃止しようとしていることについて、「与えられた資源の中で」努力することと、試験できないならコンピュータなどによる「解析等を駆使して、安全をいろいろな角度から確認する」ようにしたいと答えた。
老朽化のすすむ原発の機器類を起振台に乗せて、実物で実証試験を行うことは、巨大地震に備える原発の安全対策にとって欠かせないことではないのか。原発の持っている危険から国民の安全を守ることは、政府の第一義的責務ではないのか。
来年度以降も引き続き多度津の起振台を運用して、老朽原発の巨大地震対策に必要な実証試験を行う考えに立つべきと思うが、政府の見解を問う
(五)巨大地震時に津波が発生すると、発電所内へ進入する遡行してくる高波とともに、逆に潮が引いて海面が下がることによって冷却水が異常を来す場合がある。そこで、総ての原発のそれぞれの冷却水の取水口の位置(標準水面から幾らか)と波が引いた時の海水面の高さが標準水面から幾ら下にきているかの関係を明らかにして、巨大津波の発生時にも機器の冷却がうまくいくのか、国内の総ての原発について示されたい。
これに対する答弁書。
(四)の3について
必ずしも多度津振動台を用いた実物大の試験体による試験を行わなくても、他の研究機関の試験設備による試験及びその試験結果のコンピュータ解析によって、安全上重要な設備の地震時の挙動を把握することが十分に可能であると考えており、今後、多度津振動台を用いた御指摘のような試験を行う考えはない。
(五)について
いずれの原子力発電所についても、津波により水位が低下した場合においても必要な海水を取水できるよう設計され、又は必要な海水を一時的に取水できない場合においても原子炉を冷却できる対策が講じられているものと承知している。
天漢日乗のコメント欄にはこうあった。
素晴らしい先見性です。まさにこの質問書に誠実に政府が対応していれば少なくとも今のように放っていないと思います。
この事実をもっと多くの人に知らせることは自然災害でなく政府と東電の怠慢から起きた事故であることがはっきりします。
貴重な資料の提供に感謝します。
投稿: 小池潔 | 2011-03-22 09:47
こんなにも先見性のある国会質問があったことに大変驚いた。
こういう質問をまったくとりあげないマスコミも、 東京電力や政府と同罪である。猛省を促したい。
なぜ、こういう先を予見した鋭い質問ができるのか、やはり、国民の命と暮らしを真っ先に優先して考える視点があるのであろう。
国会議員が多いのではない、勉強して国民の立場で働く議員が少なすぎるのである。
この際、憲法違反の政党助成金は廃止して、被災者支援に回すべきである。
投稿: 蜷川正人 | 2011-03-27 10:08
吉井英勝議員が自身のホームページに過去の質問の要約を掲載している。
以下はその御本人の要約です。
【緊急メッセージ】地震・大津波と炉心溶融にいたる原発事故は何度も警告してきた
私の国会質問に非科学的答弁で答えてきた規制官庁と大臣
何も知らずに「原発安全神話」を信じて突き進んだ政党と政治家
2011年3月20日
3月11日の東日本大震災(東北地方太平洋沖大震災)によって、命を奪われた方々に哀悼の意を表します。家族を失い、自らも被災者となって厳しい生活を送られているすべての皆さんに、心からお見舞い申し上げます。
今回の災害は、地震・大津波・原発事故の 三重災 害ですが、その中の原発事故は人災です。この事態は早くから私が国会で繰り返し追及してきたことです。しかし、自民・公明政権も、民主・国民新党・社民連 立政権も、具体的に、科学的に質問しても「日本の原発は大丈夫」だと繰り返すばかりで、全くまともに対策を取ろうとしてきませんでした。その結果、今回の 福島第一原発の炉心溶融事故、水素爆発、水蒸気爆発、そして旧ソ連のチェルノブイリ原発事故のようになる前に、原発を冷却することができるかどうかという 事態になりました。
最近のものに絞って、特徴的な問題を整理して紹介します。国会で追及した際の会議録も、クリックすれば見られるようにしていますので、お読みになってください。
≪津波被害と原発≫
津波には、押し波(高波)と引き波があります。押し波の時には、原発の機器冷却系のポンプとそれを動かすディーゼル発電機や蓄電池の 配線などが海水に浸かって破損します。引き波の時は、この冷却水を取る取水口の位置は海水面の4〜6メートル低い所ですが、それよりも低くなって沖合まで 陸地に変わることがあります。そうなると、もはやポンプを回しても冷却水が入ってこないということになります。今回、押し波の海水中に沈んでディーゼル発 電機が破損しました。
• 〈会議録 2006年3月1日 衆議院予算委員会第7分科会〉
≪老朽化原発の安全性実証試験機破棄≫
全くひどい話ですが、原発を造る際の地震を起こす試験台(起振台)を使った試験はあるものの、何十年も運転してきた原発について、損 傷の進んだ各部について起振台を使った実証データは全くありません。それどころか、一度運転した原発の機器については放射能を帯びていますから、それを起 振台に乗せて実証データを採ると、その後は起振台をもつ施設全体を放射線管理区域にしなければなりません。
そこで、 兵庫県にE−ディフェンス(実大三次元震動破壊実験施設)と呼ばれる新しい起振台を新設しました。ここでは放射化した原発機器の実験はできません。ところがE−ディフェンスを造った機会に、国は「行政改革だ」と称して 香川県の 多度津にあったこれまでの起振台を、造船会社が跡地を倉庫にするため廉価で売却(もともと300億円で造った施設を約3億円で売却)してしまったのです。 このようなことをせず、多度津の起振台を老朽化原発のデータをとる装置として残しておけば、これから福島第一原発をはじめ全国の古くなった装置を交換する たびに、どれくらい傷んでいるかを調べる放射線管理区域にした装置として使うことができたのです。
• 〈会議録 2005年10月19日 衆議院内閣委員会〉
• 〈会議録 2006年3月1日 衆議院予算委員会第7分科会〉
• 〈会議録 2006年5年12日 衆議院内閣委員会〉
≪電源喪失で炉心溶融≫
地震・大津波で原発が停止しても、それだけでは安全ではありません。核燃料棒は自然崩壊熱(核燃料は放射線を出しながら別の元素に変 わっていく核分裂物質を含んでいるから、その時に熱を大量に出す)によって冷却し続けなかったら、どんどん温度が上がって水蒸気を発生し、原子炉圧力容器 の中の圧力が異常に高くなります。蒸気を抜くと放射能が漏れますし、そのままではどんどん蒸発が進み圧力が高くなって液面が下がり、燃料棒が上に出るとま すます温度が上がって溶け出すことになります。
この問題は、私が取り上げた時、寺坂信昭・原子力安全・保安院長が「(ディーゼル発電機も含めて内部電源が喪失されて)外部電源が全 部喪失されて冷却機能が失われる」となると「炉心溶融につながるというのは論理的には考え得る」と認めていたことです。しかし、それに対応する対策を政府 と 東京電力は打ってこなかったのです。その結果、地震・大津波で今回、福島第一原発で想定どおりの事故が発生しました。事故後、菅総理が「想定外のことだった」というのは、まったくの素人の考えです。
• 〈会議録 2010年5月26日 衆議院経済産業委員会〉
≪電源喪失でも大丈夫とした原子力安全委員長≫
この問題は、すでに2006年にも国会質問で取り上げていたことです。この時、原発の安全に一番責任を持たなければならない専門の鈴 木篤之・原子力安全委員長(元・東大工学部原子力工学科教授)は、「さらに耐震設計を基本的に厳しくしていきたい」「そういう基準をさらに超えるような大 変大きな地震が来たときには、事業者( 東京電力)に、まずそういうことが起こらないことを数字で確認するか何らかの方法で確認してください、そういう方針で考えている」と答弁しました。
原発の安全を 東京電力が設置申請してくる「数字」に期待するという姿勢でした。いま福島原発の現実を前にして、この国会答弁について、鈴木元原子力安全委員長はどのように自らの責任を考えているのでしょうか。
• 〈会議録 2006年10月27日 衆議院内閣委員会〉
≪メルトダウンを起こさせない≫
自民党政権、自・公政権だけでなく、民主党政権(民主・国民新党・当初は社民も参加)になってからも、「多重防護でしっかり事故を防 いでいく、メルトダウンというようなことを起こさせない、このための様々な仕組みをつくっている」と、直嶋正行・経済産業大臣は胸を張って答えました。
いま、TMI(スリーマイル島原発事故)のように炉心溶融が起こり、圧力容器が溶け出すかどうかという事態を前にして、下請会社の社員や、消防・警察・自衛隊のみなさんが、 東京電力の会長や社長に代わって、放射能汚染の危険にさらされながら命がけの放水で、チェルノブイリのような事態は起こさせないと頑張っています。
• 〈会議録 2010年4月9日 衆議院経済産業委員会〉
≪原発推進・トップセールスで原発輸出≫
民主党政権になってから、原発推進政策は自公政権に劣らずすさまじい事態になっています。
そこで私は、このことに関わって、原発を輸出した先で 福島原 発事故のような事故が起こった時に、偏西風などに乗って放射性物質が日本へ飛んでくる影響はどうなるか、アセスメントをやっているのかと質問しました。こ れに対し直嶋正行・経済産業大臣は、「輸出する相手国で事故が起こった際の影響については、経済産業省では行っていません。(輸出相手になる)それぞれの 国がみずから安全の確保に万全を期することは大前提だ」と答えました。
原発トップセールスに走り、原発メーカーの営業マンになったような仕事は熱心にやっても、国民の安全への思いはほとんど感じられないものでした。
• 〈会議録 2010年5月26日 衆議院経済産業委員会〉
≪炉心内の放射性物質の量と影響≫
炉心溶融が起き最悪の事態にまで発展した時、いくらの放射性物質が炉内にあるかを質問すると、寺坂原子力安全・保安院長は「審査中の 例でいえば、・・・・」と答えました。かつて政府が原子力産業会議に委託して原発災害の試算したものによると、現在の原発の約10分の1の電気出力のもの で、東海原発を想定して、7シーベルトの放出で、死者720人、放射線障害を受ける人が数1000人、要観察者は百数十万人、年間国家予算の2倍の財政措 置が必要になると「報告書」に記載していました。この報告書の試算手法は、有馬朗人・元科学技術庁長官(元東大理学部教授)が「きちっとした科学的な技法 でやられており、かなり正確に検討している」と答弁したことと、試算に参画した原子力産業会議の故・森一久氏も「今でも方法論は役に立つ」と答弁したこと を示して、私は全国の原発ごとに被害予測をせよと迫りました。しかし、直嶋経済産業大臣も寺坂保安院長も「多重防護の考えでやっている」「設計、運転管 理、点検等充実を図って安全確保に努めている」とか先のように「メルトダウンは起こさない仕組み」などと言うだけで、真剣な取り組みをしようとしませんで した。
• 〈会議録 2010年4月9日 衆議院経済産業委員会〉
≪原発から撤退してどのようなエネルギーを考えるか≫
電力の3分の1が原発依存となっている現実を見ながら、安全なエネルギーへの転換を図ることが必要です。それには、「地産地消」「地 域分散」型のエネルギーシステムの構築が必要になります。そしてそれは、それぞれの実情に合わせて変わってくるものです。また、それが地域の農業、林業か ら中小の商工業と結びついて発展することが重要です。同時に、広く日本の経済と社会のあり方を、省資源・低エネルギー型の構造に転換していくことも大事な 課題です。
私はそのことを『原発抜き・地域再生の温暖化対策へ』(新日本出版社、2010年10月)という著書の中で明らかにしました。
これは、これまで原発に関わって行った数多い国会質問の集大成のようなものです。全体のダイジェスト版のようにお読みいただけると幸いです。
RT @osomatsudays: うーん、都知事は誰にしよう。このまんまだと、挙げ句にドクター中松とかにしちゃいそうで怖いわーwww 堅実なところでいくと小池さん @koike_akira なのかにゃ。
posted at 22:44:01
RT @2takku: なるほど!RT @koike_akira: NHK政見放送収録おわりました。5分30秒、チャンスは2回だけ。しかも2回撮ってどちらかを選ぶことはできません。1回目で納得すれば終わり。2回目を撮ったら1回目はボツに。1回目でOKで一安心しました。
posted at 22:43:11
RT @11raizo22: 今夜の政見放送は某爺悪態都政を突き的確な暴き方よかったです。開票日までひたすら一方通行なんが残念ですが。。。決めました!@koike_akira
posted at 22:43:06
RT @Jingikimjp: 小池晃都知事の実現!大衆にとってメリットは多い…か、逆にデメリットがあるなら是非とも聞ききたいくらいRT @ikeyu: 小池さん @koike_akira 評価上がってき…RT @Miwakko 私、都知事選はこの人に投票しますわ http://bit.ly/dVFJG0
posted at 22:43:06
RT @thoton: 同様に思います。そして、日本だけでは対処できそうにない問題にも思えます。「IAEAより日本の判断が正しい」などという妄想は早く捨てないと @malines_chico これは表沙汰になってしまった世界災害だと思います@thoton 「一国だけではなく、世界の問題だ」サルコジ大統領
posted at 07:34:37
RT @samakitakeo: 小宮山宏(前東大総長):女房が言ってます。『安全だってあなたたち言ってたけれど、うそじゃない』って。私だってそう思いますよ、『なんだこれは』と。私自身、『何重にも安全策をとっている』という専門家の話を信じてきたところがあります。…朝日4/1オピニオン
posted at 07:34:08
RT @fukushima_now: 原発災害ロボ、使えぬ日本 欧米提供もノウハウなく 専門家「政策怠った」 - MSN産経ニュース (4月1日07時) http://goo.gl/u82OI #genpatsu #genpatu #save_fukushima
posted at 07:32:56
RT @kamitori: RT @keisaitou: プルトニウム添加食品が合法化された。愚かというか馬鹿というか阿呆というか。プルトニウムが健康に害があるかどうかなど関係ない。日本の農産物の信用ががた落ちすること自体、容易に分かるはずなのだ。厚労省はいつまで「鎖国体制」の気分で仕事をやってるのか。
posted at 07:27:12
東電の上層部には原発の内部構造に詳しい人はいなかった。(接待の得意な人は沢山いたようだけれど)http://www.news-postseven.com/archives/20110331_16160.html
posted at 07:26:09
sstの裁判の仮処分決定 http://bit.ly/eMokK1
posted at 06:13:48
ウオールストリートジャーナル吉井英勝質問を取り上げ http://bit.ly/dEnA0F
posted at 00:35:24
3月28日付けのウオールストリートジャーナルにはこういう記事があった。 Lawmaker Broached Plant Risk 「地すべりまたは地震は外部からの電源の供給をストップするのと同じように原子力発電所の機能を停止させる... http://bit.ly/dEnA0F
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(定数削減問題)
秘書の経費も含めて、1人の国会議員にかかるお金は約7000万円です。80人分削ると56億円。
一方で、政党助成金は320億円ですが、これを削ったら何と450人分の国会議員を削るのと同じくらいになる。
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(消費税増税問題)
泉谷しげるの消費税「10%」だと!?
消費税増税絶対反対!大脇道場キャンペーン第5弾!導入以来、累計で224兆円。 同時期に大企業などの法人三税(法人税、法人住民税、法人事業税)などの減税が累計で208兆円。
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東京消防庁ハイパーレスキュー隊員を始めとする数多くの自らの命を顧みない無名の人々の献身により,第一の危機は乗り越えることができた.危急の事態に「圧倒」される初期状態からぎりぎりのところで巻き返しに転じ,何とか事態をコントロールできる可能性が芽生えてきた.全世界の注視を浴びる中でここまで踏ん張ることができたことを日本国民の一人として誇りに思う.しかし,依然として前途は多難であり,楽観は許されない.
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『夢であってほしい』『涙も出ない』『自宅へ帰ると足がふるえる』『あの美しい海が今は憎い』 『避難所生活はもう限界だ早く仮設住宅を建て欲しい』『今は流されて何もないまるで原っぱだ』 被災された方々がインタビューされて、生で述べられた言葉です。皆さんまだまだ辛い思いのままです。 政治に携わる皆さん、官僚の皆さん…まず被災された方々に心を寄せてください。そして、「前例がない」と逃げることなく、あらゆる常識をとっぱらい手厚い支援を実行して下さい。『棄民国家』にしてはなりません。
投稿: 青い鳥 | 2011年4月15日 (金) 18時01分
目に見えることは人間の力で改善できるが、目に見えないことを解決しなければ、真の復興にはならない。そして、それ以上の惨劇を繰返さなければならなくなる。
私たちが、今、しなければいけないことは、『救世主スバル元首様』に、救いを求めることだ。
もう、時間がない!!
http://www.kyuseishu.com/tanuma-tu-koku.html
投稿: hikaru | 2011年4月 1日 (金) 23時18分