迫害され続けた京都大学の原発研究者(熊取6人組)たち
週刊現代4月30日 現代ビジネス 「迫害され続けた京都大学の原発研究者(熊取6人組)たち」
この記事は読むに値する。原発反対を貫いてきた6人の事を良く知る事が必要であり。ここに出て来る原発推進派の成り行きも今後よく見定める必要がある。
迫害にあってもこういう立場を取り続けてきたことをよく学びたい。
こういう迫害を行う側ではなく迫害をさせない立場に立ちたいものだ。
例えそれが自分に厳しいものであっても。。。
一部紹介します。
是非全文お読み下さい。
^^^
「熊取」とは、京都大学原子炉実験所の所在地である大阪府泉南郡熊取町に由来する。つまり、「6人組」はいずれも京都大学の原発研究者として一緒に働いた仲間である。
いまも同実験所に在籍しているのは冒頭の今中氏と、小出裕章氏(61歳)。二人とも肩書は助教。'01年から'03年に相次いで定年退職したのは、海老澤徹氏(72歳、助教授)、小林圭二氏(71歳、講師)、川野真治氏(69歳、助教授)。そして、1994年にがんで亡くなった瀬尾健氏(享年53、助手=現在の助教)。本誌は今回、存命中の5人すべてのメンバーから話を聞いた。
立命館大学特命教授の安斎育郎氏は、原発ムラのエリートコースである東大大学院工学系研究科の博士課程を修了した後、反原発の立場で東大医学部に残ったが、助手のまま17年間を過ごした経歴を持つ。
安斎氏の証言。
「原発推進派と批判派の溝は深いと思います。原発に批判的な発言をする反体制派だと見なされると、学内でも様々なアカデミックハラスメントを受けた。講演に行けば、電力会社の人間が尾行につく。同じ電車に乗ってくるし、だいたいいつも同じ人間だからわかるんです。講演内容を録音して、私の主任教授などに届ける係の人までいましたから。そうなると研究室でも安斎とは口を利くなということになる。京大の小出さんや今中さんたちのグループも同じような経験をしているはずです。
僕は電力会社から留学を勧められたこともありました。『3年間アメリカに行ってくれ。全部おカネは出すから』って。それほど目障りだったんでしょう。さすがに命の危険を感じることはなかったけれど、反原発で生きていくというのは、そういうことなんです」
原発ムラからの圧力は彼らのような研究者たちだけでなく、メディアにも加えられるという。たとえば、'08年10月、大阪の毎日放送が「6人組」を追ったドキュメンタリー番組を放送した。その後の騒動について、民放労連の関係者が言う。
「番組放送後、関西電力からは『反対派の意見ばかり取り上げるのは公正ではない』という申し入れがあり、局側は『番組の最後で推進派の教授と討論する場面を入れている』と反論したそうですが、関電は納得しなかったのでしょう。その後、しばらくCMを出さなかったと聞いています」
「6人組」の一人、海老澤氏はNHKの解説で一躍有名人となった「あの人」の発言にこう苦言を呈した。
「あまりテレビは見ないんですが、3月12日に枝野(幸男)官房長官が記者会見で『1号機の水位が下がった』と言い、重大な事態だという認識を示した。ところが、その後のNHKで東大の関村教授が出てきて、『原子炉は停止した。冷却されているので安全は確保できる』というようなことをおっしゃった。唖然としましたよ。
炉の冷却ができなくなってから100分くらい経つと水位が低下しはじめ、その後20分位で燃料棒を覆う被覆管が溶けて燃料が顔を出す。やがて炉心溶融に向かうというのはスリーマイルの事故報告書を見るとはっきりと書いてある。研究者なら当然知っているはずなんです。関村さんの話を聞いて、『この段階で何を言っているのか』と思いました。隣のNHKの記者もさすがに怪訝な表情をしているように見えましたね」
本誌は関村教授にもインタビューを申し込んだが、多忙を理由に断られてしまった。
「みんなおかしくなっているんじゃないか。ただちに健康に影響がありませんというけれど、それは煙草を100本吸ってもただちに影響がないというのと一緒ですよ。基本的に放射線の影響には急性障害と晩発性障害(被曝後、何十年と経ってから影響が出てくる障害)がある。だから、100ミリシーベルトの放射線を浴びても、すぐに死なないというのは正しい。ただ、晩発性障害をどう考えるのか。それをまったく抜きにして専門家が解説している」(今中氏)
「最近の学者には、国の研究機関から大学に天下ってきた人も少なくない。そういう人は、国の代弁しかしない。原子力というのは巨額のカネがかかる分野で、国の関与がなければ成立しません。だから、この世界でメシを食おうと思ったら、御用学者になるのは必然とも言えます。一般の方は、学者だからそれぞれの考えで発言していると思うかもしれませんが、原子力分野はそうではないんです。
それと原子力安全委員会は何をしているのか。委員長の班目さんはすっかり後ろに引っ込んでしまった。彼には無理だったということでしょう」(小林氏)
「推進派は頭を丸めろということですよ。これまで主張してきたことをどう思っているのか、表明してほしい。何人か謝罪した人もいるみたいだけど、原子力委員会の近藤駿介委員長みたいに、謝罪もせず逃れようとする人もいる。みっともないね。原子力安全委員会にしたって、こんなときこそ仕事をしなきゃならんのに、何してるのか全然見えてこない」(小出氏)
小出先生のところに「原発をどうすればいいか」という相談はないんですか?
「ありませんねえ。私が答えるにしても、原発をやめなさいとしか言えないし、意味がない。原発を生き延びさせるための提言なんてないんです」
照明が消された薄暗い研究室で、小出氏はきっぱりとそう言い切った。
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以上です。
小出さん 今中さんに注目しましょう!
以上です。
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原子力発電の新設を止め再生可能エネルギーに転換しよう!!
孫正義さんの提唱する東日本ソーラーベルト構想の実現を!
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TPPはTREMENDOUS POOR POLICYだ。
日本開国ではなく真実はアメリカの為の日本「壊国」です。
TPPには日本は絶対に参加すべきではありません。
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(定数削減問題)
秘書の経費も含めて、1人の国会議員にかかるお金は約7000万円です。80人分削ると56億円。
一方で、政党助成金は320億円ですが、これを削ったら何と450人分の国会議員を削るのと同じくらいになる。
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(消費税増税問題)
消費税増税絶対反対!大脇道場キャンペーン第5弾!導入以来、累計で224兆円。 同時期に大企業などの法人三税(法人税、法人住民税、法人事業税)などの減税が累計で208兆円
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青い鳥さん
コメントありがとうございます。
>わたしの親友にも大学の教授がいますが、彼が講師の頃よく嘆いていました
私にも大学教授の友人が多くいますがその多くは自主的な立場で頑張っています。
彼らに心を寄せながら私は毎日このブログを書いています。
投稿: 大津留公彦 | 2011年5月 6日 (金) 21時02分
>迫害にあってもこういう立場を取り続けてきたことをよく学びたい。
>例えそれが自分に厳しいものであっても。
仰る通りです。が、しかし、わたしが同じ立場に置かれたら…と考えると自信が持てないというのが正直なところです。それだけに小出先生(6人組の皆様)の人間的科学者魂に改めて敬意を抱きました。 わたしの親友にも大学の教授がいますが、彼が講師の頃よく嘆いていました『大学は妬み、ソネミの世界で教授どもは他人の成果は横取りし、失敗は責め学内に吹聴する。海外で心おきなく研究に没頭したいよ…』と… その後彼はハーバード大学で研究し、日本のある大学へ教授として迎え入れられました。 原子力の世界は想像を超える利権の巣窟なんですねぇ…驚き呆れました。 真の科学者が尊敬される社会を望むばかりです。 大津留さん…貴重な情報ありがとうございました。
【一句】
小出氏に 春の福島
感謝する
投稿: 青い鳥 | 2011年5月 6日 (金) 13時23分