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2011年8月 6日 (土)

「終戦記念スペシャルドラマ・この世界の片隅に」を見ました。

Photo_3

8月5日午後9時~、日本テレビで放送された「終戦記念スペシャルドラマ・この世界の片隅に」を見ました。
原作は、双葉社から出版されているコミック「この世界の片隅に」(こうの史代)著書です。

8月に放送するスペシャル番組としては最適な選択だろう。
マンガの読者からはマンガとの違いや時代考証など厳しい指摘もあるがテレビしか見てない者には十分感動的でした。
特にすず役の北川景子が良かった。

「この世界の片隅に」は現在、劇場版アニメの製作が行われているそうですのでそちらも期待しましょう。

下に全文紹介する脚本の浅野妙子さんのいう

「自分は生きていて良かったのかと、思い悩むすず。それでも亡くなった人の「記憶の器となってこの世界で生きていく」ことを決意します。」
というのは今に生き残る被爆者の思いでしょう。

そして東日本大震災の被災者の思いにも繋がるものでしょう。


8月3日の赤旗には原作者のこうの史代さんのインタビューがありこう答えています。

「アンドレ・ジッドの「私はいつも真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」という言葉が好きです。「普通の人を描きたいと思うのはそんな気持ちからです。 戦災については、記録文学や体験手記は優れたものがたくさん残されています。けれども文章を残す能力や時間がある方は、限られています。私は、そうじゃない「普通の人」の人生も見てみたくて、『この世界の片隅に』を描くことにしたんです。」(中略) 「当事者とじかに会うことの出来る者は、その人たちの言葉にしなかった表情や行動を読み取って補う役割を持っていると思うんです。それを伝えるのが、漫画家や小説家などもの書きの仕事であると考えています。」

表現する者の一人として「表現者の役割」という物を痛感しました。

長崎で被爆した私の義母は87才の今にして被曝の後遺症と思われる骨髄異形成症候群(MDS)という病状が出て闘病生活を続けています。

家族への「記憶の器」として元気で一日でも長く生き延びて欲しいと思います。

Photo_4


脚色 浅野妙子さんの話です。

この世界の片隅に  終戦記念ドラマ 広島が舞台
全編に流れる切なさと、ささやかな生活の輝き

脚色 浅野妙子さんにきく
 戦時下ひっそりと、でも懸命に生きた人々を描いた漫画がドラマになります。日本テレビ系で8月5日放送の終戦記念ドラマスペシャル「この世界の片隅に」(原作・こうの史代)。脚色した浅野妙子さんに、作品への思いを聞きました。
 板倉三枝記者

 やりたかった作品だといいます。
 「その時代に行ってきたかのような入り込み方、全編に流れる切ない感じが大好きで…。でも、あまりにも原作がすばらしいんで映像が難しいだろうなと思っていたんです。ただ、人がやるよりは私がやるわ、と…(笑い)」
 舞台は、広島県の軍都・呉。絵を描くのが大好きな主人公・すず(北川景子)は、幼い頃、一度だけ出会った周作(小出恵介)に嫁ぐため、1943年、広島から呉へ向かいます。
 戦時下、毎日をいとおしみながら生きるすず。しかし、周作が娼婦のリン(優香)と恋仲だったと知ります。やがて初恋の人・哲(速水もこみち)が戦死。自分も時限爆弾で右腕が吹っ飛び、手をつないでいためいっ子が亡くなります。さらに原爆で実家の家族の消息も途絶えて…。
 5年前、NHK連続テレビ小説「純情きらり」で戦争の時代を描いた浅野さん。「きらり」の主人公・桜子は戦争に翻弄(ほんろう)されながらも、ガッツで生きた人でした。一方、すずは「家族を戦争に取られることもお米がないことも、すべて耐え忍べば最後には報われる、と従順に信じてきた人」。

一つの真実
 印象的なのは、戦争が終わったと告げられて、「納得できない」と、すずが怒る場面です。
 「右とか左とかを超えた、当時の人の一つの真実だったんだろうなあ、とすごく思ったんです。失ったものが大きいから怒りの反応になる。父方の祖母もそうだったみたいです。今まで言ってきたことが、全部翻っちゃったじゃないかと…」
 自分は生きていて良かったのかと、思い悩むすず。それでも亡くなった人の「記憶の器となってこの世界で生きていく」ことを決意します。
 期せずして、東日本大震災後の日本を重ねるドラマになりました。
 「自分の力ではどうしようもないできごとの中で、家族が身を寄せ合って生きていく。一生懸命生きている自分の存在って、神様から見たらアリみたいなものですよね。それでも小さな世界を守って生きる美しさを伝えたい、と思いました」
 「ラブジェネレーション」「大奥」などで知られるヒットメーカー。もともとは小説家志望。自分の世界で完結しない脚本の仕事は、「演出や俳優といった、ほかの才能と出合うオーケストラのようなもの」といいます。
 今回も、「ささやかな生活の輝き」を、こん身の力を込めて書き上げました。
「しんぶん赤旗」日曜版 2011年7月31日付掲載
きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影より

参考
紙屋研究所
『この世界の片隅に』ドラマ化への不安

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