「さわり 」佐宮圭著とノヴェンバー・ステップス
若い友人に貸して貰っていい本を読んだ。
「さわり 」佐宮圭著 小学館
全く中身を知らないで読み始めた。
男装の天才女性琵琶士 鶴田錦史の伝記だ。
全く知らない世界であり全く知らない人の話でした。
新たな世界が開けた感じです。
それは琵琶という楽器が大正 昭和のトーキー映画 ラジオ テレビが出るまではかなりメジャーな人気があるものだった事を知った事と小澤征爾と武満徹と合わせて海外では有名な存在である事です。
この本を紹介してくれた若い友人に感謝します。
この本の中で鶴田が戦後大分県別府市流川に住み「土産物産」という店に身を寄せるが、私の父が育った所と近く父の青年時代と重なって居り大変興味深かった。
又大分駅前の一等地にダンスホールを作る話も多分母などは知っている事だろうと思う。
又晩年は東京の亀戸4丁目に「ユーカリ」というキャバレー、駅前に「芭蕉」という喫茶店や琵琶道場を開いたりして拠点とするが、私のよく知る地域なのでこれも興味深かった。
この本のタイトルの「さわり」とはこの本の中の琵琶の言葉で面白い部分という意味などの複数の意味と琵琶作りの「さわりをとる」という微妙な弦とコマの触れ具合の調整の二つの意味がある。
多分その両方を意味したタイトルだろう。
副主人公の水藤錦穣が夫となる牛沢にこう言われる
「君は不幸な女性だ、花や木の名前をたくさん覚えなさい、人生がどんなに豊かになることか」
それから彼女は務めて花を見るようになり、いつも一輪挿しを机の上に置くようになる。
これから私も一輪挿しを食卓に置こう。
鶴田錦史のもっとも有名な曲です。
興味か時間のある方はどうぞ
それぞれ10分づつあります。
45年前の映像です。鶴田は既に車椅子です。
003_ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 1/2(1967)前半10:00
004_ノヴェンバー・ステップスNovember Steps 2/2(1967)後半
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