九割の居なくなった町
福島の広野町に行った時の短歌をまとめました。
なかなか短歌八首にまとめるまで時間がかかりました。
金曜日に湖畔短歌会の暑気払い歌会がありました。
こういう話をしました。
一日に一首を作るのは難しいが一週間に八首作るのは容易い。
それはテーマがあるからです。
テーマ一つで八首は出来る。
啄木は一晩で三百首も作ったのですから。。
(賛同者がいました。)
私は一貫して一つのテーマで八首作る事を目指しています。
では広野町の歌八首です。
九割の居なくなった町 大津留公彦
九割の居なくなった町人影無し新聞店は自動販売機に
津波跡川筋深く残り居て広野の海は光り輝く
作付けの禁止されたる田圃には雑草茂る広野駅下
津波に流され竹に掴まり助かりしと寺の竹薮指しつつ語る
津波止まりし広野駅に列車来てバックパックの若者二人
ここよりは入れぬJ-village入口に検問するはみな若者なり
測定器異常値を指す広野町帰宅希望は少なしという
広野町のツアーが我に刻印す放射能という途方もなきもの
以上です。
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陸前高田戸羽市長のご了解を得て奇跡の一本松から作られた三体の仏像の写真を表紙に使わせて頂いてます。
あれから1年−私たちの震災歌集
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