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2012年8月20日 (月)

マルクスがやがて手をふってこよう(「桜花断章」を読んだ)

碓田のぼる先生の第一三歌集「桜花断章」をお送り頂いた。

早速読んで以下のような感想文をお送りしました。

お元気でお暮らし頂き素晴らしい短歌をどんどん作って頂きたいと思います。

 碓田先生

大津留公彦です。

第一三歌集「桜花断章」をお送りいただきまして有り難うございました。
今日読み終わりました。
奥様の事を詠んだ歌が一番印象深いです。
後書きにあるような「わが最終歌集」とタイトルが付けられなくてよかったです。
前のように三年毎に歌集を出して下さい。
そうすれば百歳まで生きれば、まだ五冊以上出せます。
先生と同い年の私の母は今も元気で居ります。
先生も元気でお過ごし下さい。

昔先生に頂いた本はまだ全く読めていません。
今後時間を作りつつ読んで行きたいと思います。
その時は感想文をお送りしたいと思います。

思いおこせば先生にご指導を頂くようになってから四十年になります。
思い出せないくらい長い時間お世話になって居り有り難うございます。
今後ともよろしくご指導をお願いします。

選んだ短歌八首とコメントです。


世を終わるまで佐土原盛を忘れずとわが住所録に朱線は引かず

(鹿児島の九州近県集会で病院を抜け出して来た佐土原さんにご一緒に会ったのが最後でしたね。先生の佐土原さんへの思いを感じます。)

<君のおかげで>と言葉に言わず抱き来し傘寿の花束を妻にも抱かす

(傘寿の花束を奥様と共有出来て良かったですね。白寿の花束も共有出来るといいですね)

子育ての長き時代を妻がもちし眉間の縦皺も消ゆわれと老い来て

(この眉間の縦皺の出来てまた消えた事も夫婦の共有物ですね)

時代閉塞を撃ちくる啄木の声厳しおめおめと我は秋などを詠み

(啄木も長く生きていれば歴史的な秋の歌を作ったでしょう。歴史的な秋の歌を作って下さい。)

九十九年後の九月九日深更を心鋭ぎつつ啄木といる

(啄木の「九月の夜の不平」の歌群を思い出しました。心を鋭ぎたいと思います。)

深夜余震に心よろう時ひっそりと妻は夢の中より身をよせてくる

(この歌にすごく夫婦愛を感じます。)

庭を見る妻の目の奥アジサイはしたたるほどに青く染めおり

(この青い紫陽花は奥様の心を癒やした事でしょう。)

「この国に何の未来もない」などとテレビの青年よマルクスがやがて手をふってこよう

(別の所で最初にこの歌を読んだ時に感動したのを覚えています)

御健詠を!

不肖の弟子より


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