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2012年9月 2日 (日)

ムッシュ・ラザール「この映画を1番勧めたいのは橋下(徹)さんよ!」

昨日は先に記事を書いた八丁堀の短歌の講演会があったあと銀座ブラしました。
たまたま時間がぴったりだったので銀座4丁目のシネスイッチ銀座で「僕たちのムッシュ・ラザール」というカナダの映画を見ました。
移民と教育を語るいい映画でした。
いろんな人種の生徒を見てあらためて日本人の国際性の不足を感じました。

Photo

アルジェリア移民のラザール先生の移民の理由ははっきりとは語られない。
冒頭のシーンで前任の先生の自殺のシーンがあるがその理由も語られない。
最後のシーンの前で解雇されたラザール先生が生徒にどう語るのかを楽しみにしていたがそれも無く最後のシーンは主人公の女生徒アリスとの学校で禁じられているハグシーンだった。
(このアリスは小さな恋のメロディーのメロディーに似ていると思った)

移民、自殺に付いての理解は観客に任されている。
この映画は教育をテーマとする大人の為の映画だ。
子や教え子を持つ全ての親に見てもらいたい。

特に尾木ママも言っているように橋下徹氏に見てもらいたい。
先生の口元をチェックするより映画の中の台詞でもあるが子どもの心に寄り添う事が如何に大事かを。。


カナダ・モントリオールの小学校を舞台に、担任教師の突然の死に動揺する生徒たちと、そこへやってきた代用教員との交流を描く人間ドラマ。学校で自殺した女教師の代理として雇われたアルジェリア系移民のバシールは、野暮ったくも真摯(し)な姿勢で生徒たちの心を開いていくが、彼自身も悲しい過去と秘密を背負っていた。

“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏はこの映画をこう絶賛している。

「この映画を1番勧めたいのは橋下(徹)さんよ! 3回くらい見せてあげたい。彼に情熱はあるので、僕のスローガンである『学校は安心と失敗の砦』や『教育は愛とロマン』をきちんと掴んで、そのパワーで改革してほしい!」

「静かだけどわざとらしさがない素敵な映画。ケベック州はフランス語が公用語だから、映画としてはフランス映画のような感じ。自然体で深い感動があって、こんな良い映画見たことない!」

「ラザールは僕に似てる! 教育に国境はないなと思った。頭で教えるのじゃなく、心から心に伝えていくことが大切」

日本の教育については

「問題が起こるとすぐにカウンセラー頼みで丸投げ。若者の自殺率も過去最高に達していて、理由は就職が決まらないことへの無力感と焦りが多い。若者が働く場所を確保できない国家に未来はない。日本の教育は残念ながらかなり遅れている」

「単なる管理ではなく、信頼関係を作ることが大事。子どもは好きな教科は頑張るもので、そういうアプローチで学力を上げていくことが重要。次の時代を作っていく若者をもっと大事にしないと」
[映画.com ニュース]http://eiga.com/news/20120703/15/

ご参考
映画.comより


カナダ・モントリオールの小学校を舞台に、担任教師の死に揺れ動く子どもたちと、そこへやってきた代用教員との交流を描いた人間ドラマ。ある冬の朝、小学校の教室で女性教師が首を吊って死んでいるのが発見され、学校側はショックを受けた生徒たちの心のケアや後任探しなど対応に追われる。やがてアルジェリア系移民の中年教師バシール・ラザールを代用教員として迎えることになり、朴とつとして野暮ったいラザールは、授業内容も時代遅れだったが、何事にも真摯に向き合う姿勢が次第に生徒たちの心を開かせていく。2012年・第84回アカデミー賞で外国語映画賞にノミネートされた。

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大津留の映画評論」カテゴリの記事

コメント

Dさん
この映画を観てコメント下さい。

システマチックに無責任主義を貫く橋下改革への反対者がなぜこの映画を評価できるのかな?

Dさん
尾木氏も大津留も橋下氏の教育改悪に大反対です。
この映画を見てコメントください。

うむ尾木氏も大津留氏も橋下氏の教育改革に大賛成なのがよくわかりました。

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