福島の子供の3割に甲状腺異常
大学の先輩OBたちと3ヶ月に一回勉強会をしています。
だんだんリタイア組が多くなっています。
今回は毎週首相官邸前に抗議行動に行っている方に原発の話をして頂きました。
なかなか勉強になりました。
福島の子どもの3割の子供に甲状腺異常が出ているという報告に対し比較資料があるかという質問がありましたので私なりに調べて見ました。
なかなか興味深いので紹介します。
福島県の今年1月に発表した調査で福島の3割の子供に甲状腺異常がでている。
子供3788人(浪江町:2722人,飯舘村:885人,川俣町:181人)のうち1143人に、甲状腺の異常が認められる。
合計:1143人(調査全体の30.4%)
A2.5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞:1117人(29.7%)
B.5.1mm以上の結節や20.1mm以上の嚢胞: 26人( 0.7%)
これに対する福島県の見解はBは再検査が必要だがA2は再検査は必要ないというものです。
甲状腺検査の実施状況について(平成23年12月末日現在)
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240125shiryou.pdf
更に調べましたら関連してこういう記事がありました。
SKY NOTE
http://d.hatena.ne.jp/skymouse/20120625/1340565868
ゲンダイネットの記事によれば、北海道深川市立病院内科・医学博士の松崎道幸氏の意見書では、「平均年齢が10歳の福島県の子どもの35%に嚢胞(のうほう)が発見された」との事、低年齢の子供ほど被曝の影響が甚大であることが示された。これはチェルノブイリでも同じ。
この30%の膿疱(しこり)の一部がガンに変わる可能性を考慮に入れると非常に憂慮すべき状況といえる。子供の甲状腺がんは、100万人に1人と非常に珍しいため、これは放射能の影響と見られる。と
更にこんな記事も
柳原弁護士
「福島県では1年足らずで甲状腺の検査で3割以上の子どもたちに健康被害の兆候が出ました。チェルノブイリで同じような兆候が出たのは4~5年後ですから、福島ではよほど高濃度の被曝をしていると言わざるを得ません。しかし、県の医師らは安心して大丈夫だと主張し、セカンドオピニオンを受けたいという希望者に、受けさせないよう医師らに通達を出しているのが現状です。福島はチェルノブイリより7倍の人口密度があるから、98万人以上が亡くなったチェルノブイリより深刻になる恐れがあります。一刻の猶予もならないのです」
チェルノブイリでは、このような膿疱が見られたのは事故後4~5年後というから、1年足らずの間にこのような症状が子供の30%という無視できない規模で生じたことは、極めて高濃度の放射能汚染があると考えられる。少なくとも、子供のガンの発生を4~5倍に早めてしまうような、そういう汚染が広がっていると見るべきではないかと思う。そこで思い出すのは、2011年3月26日に公表されたSPEEDIのデータ、あれが素早く公表され、迅速に避難が始まっていたら、こんな事にはならなかったと感じる。自分は、このデータを見た時に、汚染レベルのあまりの高さを知り、大丈夫だって言ってたのをひっくり返した。後から考えると、このSPEEDIの情報が全ての真実を示していたと感じる。多分、分かっている人は、爆発した瞬間に、それが分かっていたと思うが、私程度だと、SPEEDIの情報が必要だった。
こんな比較資料も出てきました。
何とこのデータを取った山下教授のグループです。
この情報と並べなかったには犯罪的です。
正しい情報を探すブログ
福島の子供たちに甲状腺異常!予想を超えるペース!住民を被曝させた福島県知事
http://ameblo.jp/kennkou1/entry-11335997652.html
国内に、被曝していない子どもたちの甲状腺エコーのデータがないかと思っていたら、ありました!
福島県と同じく山下俊一教授らのチームが調査した2000年初頭のデータです。
250人中、Goiter(甲状腺全体の腫大のみ)=4人、5mm 以上の結節=0人、癌=0人、のう胞様変性(cystic degeneration)と単発の甲状腺のう胞(single thyroid cyst)=2人
という結果です。
このうち、最後の2人をのう胞と見なして比較したのが下表です。
どちらも山下俊一氏が中心となって調査したデータです!
この歴然たる差を知りながら、山下氏らの調査ではそのことに一切触れていません。
癌であるかないか以前に、福島県の子どもたちの甲状腺の状態は明らかに異常なのです!!!
ーーーー
資料を見る度に山下俊一福島県立医科大学副学長の果たしている役割は非常に犯罪的だとおもいます。
福島県から早く去って欲しいと思います。
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