映画「天地明察」を観た
映画「天地明察」を観た
安井算哲の作った大和暦は朝廷により採用されて貞享暦となったがこれが日本初の国産暦となるった。
その二世安井算哲の物語であり最近少なくなった本格的な時代劇である。
和算の関孝和の名前は知っていたが安井算哲の名前は知らなかった。
渋川春海という別名の方は知っていた。
関ではなく安井算哲がこの日本初の暦の創設という大事業を成し遂げたのは、父のあとを継いで碁所に勤め,幕府の要人を知っており,また京都の陰陽頭安倍泰福から土御門神道その他の流の神道を学び,朝廷とも近かった,という人間関係をフルに使って,初めて達成された政治的事業と言われる。
中国の暦を採用していたのだからそれを打ち破るのは大変だっただろう。
(アメリカとの同盟が大前提で中立になりアジアの国々と協力する等という事は保守政治家には考えられないのと同じだろう。)
このの映画は人間の行き方というものを考えさせてくれる。
いろんな条件を乗り越えて自分の信念を通すことが人間の崇高な生き方だ。
そんなことを教えてくれているようだ。
お勧めの映画です。
天地明察
【解説】
いつの時代も既得権益を侵すのは至難の業だ。
江戸の昔、日々の暮らしに直結する暦を正しく作り直すために文字通り命懸けで挑んだ人々がいた。そのリーダーが実在の人物・安井算哲である。
行く手を阻んだのは、幕府に利権を奪われるのを恐れた公家たち朝廷の圧力だった。
幾度も挫折を繰り返しながら粘り強く使命を果たそうとする天文学者を演じるのは岡田准一、その妻えんに宮崎あおい。
さらに、抜群のコンビネーションで笑いと涙を誘う笹野高史と岸部一徳をはじめ、ベテラン演技陣が脇を固める。
原作は冲方丁の2010年本屋大賞受賞の同名小説。
米アカデミー賞外国語賞に輝いた『おくりびと』以来となる滝田洋二郎監督作品である。
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