おは!Twitter俳句(菜種御供)(2月19日から2月25日)
2月25日は、 斎藤茂吉の命日です。(赤光忌、1953年)
みちのくの母のいのちをひと目見んひと目見んとぞただにいそげる
死に近き母に添寢のしんしんと遠田のかわず天に聞こゆる
我が母よ死にたまひゆく我が母よ我を生まし乳足らひし母よ
のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にゐて足乳根の母は死にたまふなり
最上川の上空にして残れるはいまだうつくしき虹の断片
1913年、第一歌集『赤光』(しゃっこう)を発表、大きな反響を呼ぶ。
1921年、第二歌集『あらたま』を出版。
1926年、島木赤彦死去にともない「アララギ」の編集発行人になる。
1927年、再建された帝国脳病院の院長に就任。
1934年、『柿本人麻呂(総論篇)』 1940年、『柿本人麻呂(雑纂篇)』
1945年3月、東京大空襲の翌月、郷里の金瓶に疎開、終戦を迎える。
1946年、芭蕉の足跡が残る最上川畔の大石田町へと移り、
1947年11月に東京に戻るまでの日々を過ごす。
蔵王や最上川の自然に育まれた古里の風土と人々の真心につつまれ、
歌集『小園』『白き山』(1949年)に結晶する数多くの秀歌を詠む。
1953年2月25日、新宿大京町の自宅で心臓喘息に見舞われて死去。
70歳と9ヶ月の生涯だった。 (戒名:赤光院仁譽遊阿暁寂清居士)
分骨埋葬された茂吉の墓は、郷里上山の金瓶宝泉寺(同年5月埋葬)と
東京青山の墓地(同6月)にあり。
斎藤茂吉記念館
http://www.mokichi.or.jp/index.html
この一週間の俳句です。
おは!Twitter俳句(菜種御供)(2月19日から2月25日)
私の俳句: @twryossy
句作に関する私のコメント :★
@twryossy さんのtwitter季語案内: おは!
twitterに流したものと一部違ってます。
2013年02月25日(月)
@twryossy 菜種御供朝日は早く強くなり 公彦
★菜種御供という季語は初めて知った。季語には長い歴史と文化が籠っている。
おは!@twryossy: 【今日の季語1155】菜種御供(なたねごく):「道真忌」に京都北野神社で行われる祭礼。本来は菜種の花を供えたところからこの名が出たがそれを梅に代えて「梅花祭」とも。
◆曇りより雨となりたる菜種御供(森 澄雄)
2013年02月24日(日)
@twryossy 浅春や徴を求め歩けども 公彦
★寒い日が続いている。青森では歴史上最も寒いという。
そういう中で浅春という季語はそぐわないが寒い冬は暖かい春を準備しているのだろう。
おは! RT @twryossy: 【今日の季語1154】浅春(せんしゅん):「春浅し」の漢語形傍題で「浅き春」とも。冬の寒さがまだ残るこの時季に用いる。別題の「早春」よりも季節の把握を表に出した表現。
◆蝉塚といふ浅春の石ひとつ(細川加賀)
2013年02月23日(土)
@twryossy 例句なき季語「蕗の芽」を持て余し 公彦
★蕗の芽の例句は見つからない。この季語は持て余した。
おは! @twryossy: 【今日の季語1153】蕗の芽(ふきのめ):「蕗の薹(とう)」の傍題の一つ。その薹が立って白い冠毛が出たものを「蕗の姑(しゅうとめ)」と称する。
◆蕗の芽とりに行燈(あんど)ゆりけす(芭蕉)/道心のおこりは花のつぼむ時(去来)
おは! RT @twryossy: 【今日の季語1153:別記】「蕗の芽」は傍題として歳時記には載るもののこれを用いた例句を見つけるのは難しい。ここでは歌仙「市中は」の巻に出る例を掲げたが今後も折に触れて連句にも目を向けたい。
2013年02月22日(金)
@twryossy やどかりやOEMする残り潮 公彦
★残り潮に残されたやどかりの物語
おは! @twryossy: 【今日の季語1152】寄居虫(やどかり):ヤドカリ科節足動物の総称。「がうな」の和名も用いられるが、巻貝の殻に入り込む習性を人の寄宿に喩えた呼び名が好まれて通称となった。
◆やどかりの山の祭に来て売らる(庵 達雄)
おは! RT @twryossy: 【今日の季語1152:別記】和名ガウナは清音カウナが本来の語形。カニ(蟹)に巻貝の古称ミナ(蜷)を添えたカニミナがカミナに縮約し、それがカウナに転じて語頭が濁音化したもの。
2013年02月21日(木)
@twryossy 春ショール靡かせ脱原訴える 公彦
★ショールと脱原発のシュールな組み合わせ
【今日の季語1151】春ショール:単独では三冬に用いる「ショール」を春の季語に転用したもの。残る寒さをしのぐ実用性と併せて春の服飾として鮮やかな色を身に添える効果も。
◆夜はちがふ巻き方をして春ショール(下坂速穂)
2013年02月20日(水)
@twryossy 白梅の広がりのまえの日和かな
★短歌も作りました。
白梅の広がりのまえ心開く柔き日和の有難きかな
おは! @twryossy: 【今日の季語1150】白梅(はくばい):数多い「梅」の傍題の一つ。「梅白し」「梅真白」などとも用いる。梅だけでも白は浮かんでくるがその色の印象を強く表すのに用いる季語。
◆白梅や胸奥にある切通し(千田百里)
2013年02月19日(火)
@twryossy 獺祭やそが足りぬ人へ書も食も 公彦
★子規忌の別名は「獺祭忌」
子規にちなむかどうかは知らないが「獺祭」という酒もある。
おは! RT @twryossy: 【今日の季語1149】獺祭(だっさい):「獺(かわうそ)魚を祭る」の短縮形。七十二候の一つで「雨水」の初候に獺が魚を祭るように並べて食するという中国の故事に基づく季語。
◆夢いくつ並べて消えて獺祭(おそまつり)(齊藤 翠)
おは! RT @twryossy: 【今日の季語1149:別記】正岡子規の「獺祭書屋(しょおく)主人」という号はこの季語に基づくもので獺が魚を祭るように書斎に蔵書を並べる意を表す。子規忌の別名「獺祭忌」もこれにちなむ。
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