憲法改悪を阻止し、いのちと平和・人権と民主主義を守る国民本位の政治を
3月24日熱海の新日本歌人協会 全国幹事会で採択された声明を紹介します。
憲法を守る課題が喫緊の課題となっています。
4月7日の文団連フェスティバルの新日本歌人の短歌群読のテーマは「憲法を詠む」です。
〈声明〉
憲法改悪を阻止し、いのちと平和・人権と民主主義を守る国民本位の政治を
二〇一三年の全国幹事会は、原発即時ゼロ、TPP(環太平洋経済連携協定)への参加反対、沖縄の米軍普天間基地の辺野古移設・オスプレイの配備反対、大幅賃上げの要求、憲法改悪反対などの国民的運動の高まりと、いっぽう再び政権についた自民党安倍内閣が発足早々から、これらすべてを、国民各層の声を無視して推進している情勢の中で開催されました。
自民党安倍内閣は、原発の再稼働・新増設、憲法「改正」とそのための第一歩として現憲法第九六条の改正、日本経済をより一層財界・大企業・アメリカの利益のほしいままな蹂躙に任せるTPPへの参加を次々に明言し、強行実施していこうとしています。
三月十一日に東日本大震災二周年を迎えましたが、いまだに三十一万人を超える避難者はふるさとに帰れない状況にあります。その大きな理由は福島第一原発事故の放射能汚染です。大気汚染・土壌汚染等の除染も大幅に遅れ、政府の収束宣言どころか今もそのまっただ中にあるのだといえます。
またこの間、三月十五日には安倍首相がTPP参加を表明しました。一国の最も基幹である農産物を外国の侵入にさらし、食の安定供給・安全性を危うくし、農業者の経営、日本農業を窮地に追い込むものです。さらに、例外なき関税撤廃により医・薬・保険等々、国民のいのちと暮らし全般に及んできます。
また、沖縄県民の総意をはじめとして国民の多数が強く反対している、他国を攻撃する以外に不要な米軍機オスプレイが配備され、三月六日には本土での低空飛行訓練が強行されました。この訓練は日本の安全のためなどではなくアメリカが想定する戦争のためです。そうした戦争に集団的自衛権の発動ができるようにするというためにも「国防軍」を創設し、憲法九条の改定がもくろまれています。
私たちは短歌という分野にたずさわる者としてこのような諸現実を見る時、「 平和的生存権」を守る日本国憲法の改悪を阻止し、その根本精神に立った、国民本位の政治が行なわれることを求めるものです。
二〇一三年三月二十四日
新日本歌人協会 全国幹事会
以上です。
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コメント
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山姥さん
有難うございます。
すみません。お名前を特定出来ないので「メールを送る」からメールをお送り下さい。
よろしくお願いします。
投稿: 大津留公彦 | 2013年4月 1日 (月) 18時12分
高槻にお住みになられたことがある大津留さんですよね。もう17年前になりますね。
定年後、半年田舎住まいをすることになりお別れの会で贈られた短歌です。短歌同人誌「炎」第7号の裏表紙に書いてくださいました。
私、後期高齢者になりましたが、まだこんな生活を続けております。昨日ここ高槻新婦人の皆さんと芥川沿いの桜堤でお花見をして来ました
明日は年金者組合の散策会、その後「平和・民主主義・生きる権利」と題して中田 進さんの講演を聞きに参加…となんと忙しいことです。
こんなことを書くコメント欄ではないでしょうにごめんなさいね。奥様によろしくお伝えください。
投稿: 山姥 | 2013年4月 1日 (月) 16時36分