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2013年4月12日 (金)

余命別選挙制度について

先日うちのかみさんが若い人の意見を反映させる為に60歳以上は選挙権をなくせばいいといった。
「それは暴論だろう」と頭の硬い私は議論に乗らなかった。

議論に乗った新聞がある。
それは東京新聞だ。
今朝の新聞の26面に「年齢で票の価値を変える!?」(余命別選挙制度)という記事が出ていた。
「例えば20代区に20議席50代区に10議席」という表題もある。
(エイプリルフールフールで東京新聞にはすっかりやられたので用心して読んでいたが嘘記事ではないようだ。)

高齢者を優遇する「シルバー民主主義」は財政負担を子ども世代に先送りする「財政的児童虐待」だという。

内閣府の統計によると納税額と国から得る生涯の損益を分析すると
60代以上は4900万円の黒字
20代は1700万円の赤字
だという。

この選挙制度の導入には当然憲法14条の「法の下の平等」が問題となるが、一生での投票数は同じなのでそう考えれば合憲とも言える。
若者の事を考えた長期的な政策が結果的に経済成長をもたらし、年金財源を豊かにする可能性があるという。

余命の短い人に長期的なビジョンを期待するのは確かに難しいかもしれない。
一つのアイデアとして検討してみてもいいだろう。

これとは別に導入には至らなかったがドイツでは「ドメイン投票方式」が検討された事があるという。
これは親に対して未成年の子どもの票もプラスして与えるというものです。

昨年の総選挙の20ー30代の投票率は44%で65歳以上は66%
若者の投票率を上げる効果はあるだろう。

又、年齢ごとの一票の価値を同じにするアイデアもあるという。

この記事の結びは一橋大学の渡辺智之教授のこの提案です。

「まずは現在問題になっている(一票の格差)の是正を徹底すべきだ」ー。
「一票の価値が重い地域は高齢化が進んでいる地域と重なる。いわば、高齢なほど一票の価値が重い、という逆の余命別選挙だ。これを改善することが先だろう。」

全くごもっともです。

「余命別選挙制度」真面目に考えてみたい。

夫婦仲の改善の為にも。

東京新聞記事
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013041202000157.html

調べたらこれより先行して朝日新聞にこういう記事があったようだ。
「余命別選挙のススメ? 高齢化社会の平等に一石」
(2013/04/03付「朝日新聞」p30

エムズの片割というブログに紹介されていた。
2013年4月 5日 (金)
「余命別選挙のススメ? 高齢化社会の平等に一石」
http://emuzu-2.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-316a.html

中身は似ているがこういう意見があるという事で別にパクリではないだろう。

以上です。


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