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2013年9月25日 (水)

現代短歌研究会は永田和宏著「近代秀歌」を学んでいます。

湖畔短歌会では月に一度夜柏の喫茶店コンパル西口店で現代短歌研究会という名前の研究会を行っています。今年は永田和宏著「近代秀歌」を学んでいます。半分が終わりました。学んだ事の一部を章ごとに紹介します。
<恋・愛>永田氏の歌を作るきっかけになり晶子が自選歌集に唯一入れた歌。
なにとなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな 与謝野晶子
<青春>啄木望郷の歌の背景には「故郷の人間は常に予の敵である」と言って函館に渡り二度と故郷に帰らなかった事情がある。現在形で歌は感じ取りたい。
やわらかに柳あをめる/ 北上の岸辺目に見ゆ/ 泣けとごとくに 石川啄木
<命と病>結核で療養所で歌を読み続けた歌人と共にハンセン病で長く差別と共にあった病気を背負って生きた歌人の存在は忘れてはならない。
われの眼のつひに見るなき世はありて昼のもなか白萩の散る 明石海人
<家族・友人>「歌は、その歌が作られた背景を知らなくても鑑賞できるということが大前提である。しかし背景を知ることによって、歌の読みの奥行きがぐんと深くなる場合が往々にしてある。背景を知ることは、鑑賞の必須条件ではないが、歌に厚みと奥行きをもたらすのならば、背景は知っておくに越したことはない。この一首などは、その典型であろう。」
垂乳根の母が釣りたる青蚊帳をすがしといねつたるみたれども 長塚節
(母は年老いて背が曲がっており、節は翌年九州大学病院で亡くなる。)
<日常>正岡子規は伝えるべきことをすぐさま歌にして送った。「現代ではほとんど見られなくなった歌の<効用>だが、歌を額縁や歌集のなかにだけ閉じ込めておくのではなく、日常の場に送り出してやりたいものだ。」
十四日オ昼スギヨリ歌ヲヨミニ上根岸迄オイデ下サレ 正岡子規

現代短歌研究会の次回の予定
日時:10月29日(火)18:30〜
場所:柏の喫茶店コンパル西口店
学習内容:永田和宏著「近代秀歌」第六章 社会と文化、第七章 旅
チューター:桜田和子さん
参加自由です

以上です。

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