永田和宏著「近代秀歌」第六章「社会と文化」第七章「旅」
現代短歌研究会は永田和宏著「近代秀歌」を学んでいます。
湖畔短歌会では月に一度夜柏の喫茶店コンパル西口店で現代短歌研究会という名前の研究会を行っています。今年は永田和宏著「近代秀歌」を学んでいます。
10月は桜田和子さんの報告で
第六章「社会と文化」、伊藤左千夫、土岐善麿、石川啄木、土屋文明、与謝野晶子、吉井勇、
第七章「旅」若山牧水、佐々木信綱、与謝野晶子、会津八一、斎藤茂吉、釈迢空、土屋文明
を学びました。
議論の中から一つだけ紹介します。
晶子の「鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」という歌の高徳院の大仏は釈迦牟尼ではなく阿弥陀如来だそうですが晶子の社会的常識、規範にとらわれない、美しいものを美しいと言って何が悪いと言う姿勢が見えるという。
これに対して伊藤左千夫が「下等である」と批判しその弟子島木赤彦も「も少し品位のある方向」でと批判している。永田和宏さんはどちらの論も「どうにもいただけない」と正しく指摘している。同時にその背景に「明星」対新興勢力として力を伸ばしてきていた「アララギ」の対立の構造を見ている。
私は何となく山本太郎氏の原発問題での手紙を天皇へ渡した事をこの釈迦牟尼の歌に関する議論で思った事であった。
現代短歌研究会の次回の予定_
日時:11月26日(火)18:30〜_
場所:柏の喫茶店コンパル西口店_
学習内容:永田和宏著「近代秀歌」
第八章 「四季・自然」 第八章 「弧の思い」
チューター:大津留公彦 以上です。
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