何とかしなければ(福島の作業員の嘆き)
福島 フクシマ FUKUSHIMA
のこの記事を読んだ。
汚染水より深刻 使用済み核燃料の取り出し ――収束作業の現場からⅡ
現役の福島原発作業員の方のインタビューで考えさせるものがありました。
特に四号機の問題は深刻な事態を起こす可能性があると痛感しました。
周囲の相当の範囲の避難をして行うべき作業だと思います。
汚染水問題の原因は作業員が確保できなくなっていることにあると思います。
柏崎・刈羽の要員を福島に回すべきだと思います。
UFOキャッチャーのように落としたら又やり直せるものではなく、落としたら少なくとも日本は終わりなのですから、、
以下東電はただの管理会社だという話です。
草野:もともと東京電力には何の技術もありません。東京電力はただの管理会社なんです。書類を見てハンコを押すだけ。だから、管理監督なら、誰でもできます。東京電力の服さえ着ていれば。これまで現場を何とか支えてきたのは、各メーカーの技術屋さんと現場の下請けでなんです。
今、こういう状況になって、東京電力に何を訊いたって、「いや、あー、うーん」という感じですよ。もともと現場を知らないわけだから、何の発想も出てきません。そういう人たちに、「なんとかしろ」と言ってもどだい無理なんです。
結局、作業の質は、現場の人間が、どこまで真剣に仕事をやるかにかかっているわけです。
以下四号機の話です。
草野:4号機の作業で、タンクのときと同じレベルの人為的なミスや技術上の問題が起こったとき、汚染水のように「漏れてました」という具合では済まされませんね。起こることは、そういう比ではないですから。
水の中でキャスク〔特殊な容器〕に入れて、密閉して釣り出すというのですが、果たしてうまく行くでしょうか。プールはガレキで埋まっているし、燃料集合体だって壊れているかもしれません。
水の中にあるうちは、まだいいのです。遮蔽効果があるからですね。釣り上げて、外に出したときが危険です。例えば、この間のようにクレーンが倒れたりするわけですよ〔※〕。そういうことが起こって核燃料が露出してしまったら。もう、近くにいる人間は即死するぐらいの線量です。一気に命の危険にさらされます。
〔※9月5日に発生。3号機のクレーンのアームが中央付近から折れ曲がった事故〕
更に地震や津波の問題です。
――さらに地震や津波の再来や竜巻の襲来ということも考えられますね。
草野:そう。地震や何かで、冷却システムが故障したり、プールにヒビが入って水がなくなるということだって、可能性としてはあります。もし、水がなくなったら、核燃料がむき出しになって、温度がどんどん上がり、大量の放射性物質がまき散らされてしまいます。
そうなったら、作業員も、もう現場から退避せざるを得なくなります。あるいは決死隊になってしまいます。それが、チェルノブイリで起こったことでしょう。東京まで避難になります。
――使用済み核燃料の取り出し作業が1~4号機全部で10年ぐらい続くとしていますが。
草野:気の遠くなる作業です。その間、一回の失敗もないなんて、この間起こっていることを見ていたら、難しいでしょう。また、10年の間、地震も津波も竜巻もないという保証もありません。
ここが深刻な作業員の確保の問題です。
――作業員の確保の問題もあります。
草野:そうですね。個人的には、これだけのクレーン作業を扱える技術者が集まるだろうかと思っています。
遠隔操作はできないでしょう。この間のプールのガレキ撤去作業で、1日の被ばくが2ミリシーベルトとかいっていますね。すごい被ばくです。線量の高いところに、クレーンで行かなければなりません。作業時間が限られます。そうすると、ものすごい人数がかかるわけです。しかも技術がないといけません。
だから、作業員の確保というところで、限界にぶつかるかも知れないと私は思っています。
クレーンの捜査員に日本の未来を託すのか?
――深刻な危機と隣り合わせで進むわけですね。
草野:そうですよ。だから、オリンピックだとかと言って、浮かれている場合ではないわけです。4号機で、釣り上げて一本ダメにしたら、もうそれで終わりになってしまう。クレーンの操作に、日本の運命がかかっている。そう言っても過言ではありません。その間に地震が来ないことを神に祈るしかないのです。非科学的ですけど。
でも、皆さん、祈りませんね。アベノミックスで景気がよくなるかどうかなんてことしか話題にしていないですね。
最後に今の日本の状況は戦前と同じだという嘆きです。
――「復興に向かっているんだから、健康被害だとか、東電の責任とか、国の責任とか、そういうことは言うな」という空気もありますね。
草野:私の友だちが、子どもいるから心配で、ある施設に行って、「放射性物質の検査はどうなっているんですか」って聞いたら、その施設の検査が十分でなかったらしいのです。そこで、その人が、フェイスブックにそのことを書いたのですが、そうしたら、「そんなこと言ってんじゃねえ」と、メッセージが送られて来て、脅されたという話がありました。
いじめの構造と一緒で、声の大きい連中の仲間に混ざらないと、自分に被害が及ぶという恐怖感があります。だから、とりあえず強い方に混ざっておくということになります。それがいやだったら、もう何も言わないでおくしかありません。疑問や危機感をもっている人にものを言わせない力が働いていると思います。
あの時代といっしょですよ。かつて戦争のとき、戦争反対と言えなかったでしょう。終わってから、「自分は、反対だった」と言った人はそれなりにいましたが、それでは遅かったわけです。
いまそれと同じ状況じゃないですかね。本当に恐ろしい。ああ、この構造って変わってないなと思います。 (了)
決してこの状況は福島だけの話ではなく日本中でこういう事が起こっていると思う。
何とかしなければ
この国の未来はない
クレーンオペレーター一人に
全てを委ねるのか
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先ほど,前の記事とほとんど同じ内容のメールを,共産党本部に送りました.以下に転載します. --------- 共産党御中(cc 赤旗編集部) (あいさつ,自己紹介) 11月2日のしんぶん赤旗に掲載された志位委員長のコメント(以下に引用)は大変問題があります.是非とも撤回していただくようお願いします. http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-11-02/2013110202_03_1.html 応援のクリック歓迎 ... [続きを読む]
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