私は井戸川克隆さんを断固支持します。
小学館のビッグコミック・スピリッツ掲載の「美味しんぼ」が,鼻血問題が書かれた事と環境大臣や双葉町、福島県の美味しんぼと元双葉町長の井戸川克隆さんへの批判が議論となっている。
「美味しんぼ」は5月19日号で休載になった。前からの予定との事ですが原発の再稼働を目指す政府の横やりのせいだと思う人は多いだろう。
その号では専門家の一部も,あの程度の線量では放射能との因果関係は考えられない,と言っている.
しかしその発言よく見ると,外部被ばく線量,つまり空間線量の値をもとに議論しているようである.そうではなく,鼻腔粘膜の局部的な線量,つまり内部被ばくを問題にしなければならない。
5月19日のビッグコミック・スピリッツの記事紹介は別に書きました。
10日間程度(内部被ばく的には20日程度)粘膜が晒されると「狭く薄い範囲」とはいえ0.1シーベルトオーダー)の被ばくをした恐れがある.これくらいになると僅かな刺激で鼻血や血痰が出る事はそれほど珍しいことではない。
私の属する「私が東京を変える」は昨年の4月6日に「宇都宮健児・井戸川克隆 未来を語る」という対談を行いました。
その対談の中での井戸川さんはこう言われています。
「私はもうあの、初期被ばくの時からこういう声になっちゃたんです。前はもっと、声ってのは一筋の声だったんですけど、今、プチプチとこう声が出るようになって、喉が痛いんですね。2日間以上、福島県内にいると喉がヒリヒリします。そしてもっと我慢すると喉の中で出血が起こります。これがまだ4年も経たないうちですね。この辺(口と鼻の周りを指さし)が私、年中具合が悪いんですね。これもやっぱりあの初期被ばくの影響だと、私は自分では思っているんですけども。これ、当事者が決めるべきですよ、それは。関係ない人が、4年経って「どうの、こうの」というものではないと思います。」
チェルノブイリでは避難民の5人に1人が鼻血を訴えたそうです。
鼻の粘膜にセシウムが吸着し、そこから出てくるガンマ線で皮膚がない場所にある毛細血管が破壊されそしてその破壊された毛細血管からセシウムが体内に入って行った事は十分考えられます。
鼻血が出たということを言うことやそれが放射能のせいだと思うということが風評被害を招くというなら戦前の戦争反対と言った人が非国民だと言われたこととどれだけ違うことだろうと思います。
私は井戸川克隆さんを断固支持します。
そして「美味しんぼ」の連載の再開を望みます。
以下国への提言を行います。
1、国は鼻血を始め被爆地域の健康被害について全面的な調査を行い公表する事。
2、国は表現の自由を守る為に漫画を含むマスメディアへの検閲活動まがいの行動を止める事。
3、国は原発に頼らないエネルギー政策を取り当面全ての原発の再稼働を行わない事。
以上です。
以上です。
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宇都宮健児・井戸川克隆 未来を語る
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