あなたはタガメやカエルではないと言えるか?
前記事の吉富さんも触れているが日経ビジネスオンラインの深尾 葉子氏の記事が面白い。
『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』(講談社α新書)の著者です。
高収入、大企業勤務、将来性あり――。こんな高スペック男性をがっちり捕まえ、“搾取”する「タガメ女」。様々な社会病理の背景に、欺瞞に満ちた男女・親子関係が作り出す呪縛があるという。
一連の記事で専業主婦の配偶者控除に議論を集約させているのはどうだろうかとは思うが、
タガメとカエルが築いた偽装の王国の罪
の社会的分析は注目に値する。
そこにはタガメ女の変種が報告されている。
「働かされタガメ」。
子供の教育費や住宅ローンの補助にと積極的にパートに出る人もいる一方で、専業主婦を夢見て医者と結婚したのに、夫から突然「開業するから資金を貯めるためにお前も働いて欲しい」と言われ、なぜ自分が働かなければいけないのか納得がゆかず憤懣やるかたない、という例もある。
「間違えタガメ」。
同じく、スペックの良い男性だと思いきや、実は芸術家肌の自由人で、あまり美味しくもなかったため、さっさと慰謝料を請求して出てゆく、
「喰い損ないタガメ」。
など、様々な亜種が周囲の人々から報告されている。
さらに、東京の高級マンションで、精神的に追い詰められた女性がワインボトルで夫を殴り殺し、死体をゴミ袋に入れて遺棄した上、友人や周囲に対しては夫を殺害された被害者を演じたという有名な事件も起こった。バブル崩壊やリーマンショックとともに現れた、
「破滅しタガメ」である。
関連記事は以下4つある。
全てを読んだが自分がカエルだという確信を深めるばかりだった。
かみさんはこれを読んだら自分はタガメだと認めるだろうか?
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