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2014年12月26日 (金)

「戦略的投票」の陥穽について

この選挙で「戦略的投票」を呼びかけた「緑茶会」の果たした役割は問題です。

知り合いが多く関わっているので選挙中はコメントしなかったけれどこの運動には大いに問題がありました。
入れたい候補より自民党を落とす可能性の高い候補に票の集中をという主張により客観的な役割は結果的には共産党を非難する運動となりました。

例えば東京12区で選挙の早い段階から公明党と共産党の戦いと言われていたのに結果的に票の出なかった青木愛に票を集中をという許しがたい行動となり、山本太郎もその方針の下青木の応援に入った。

結果的には大ブームとなった池内さおりも及ばなかったが池内に最初から票を集中していればどういう結果になったかは分からない。
このことは全国で起こっており、小選挙区だけということだったが全体的に共産党を選択肢から外す役割を果たしたと思う。

今後のこともあるので以上発言しておきます。
私はこの運動の根っこには一部に共産党への抜きがたい不信感があるような気がします。
共産党の2・6倍への大躍進により議案提案権と各委員会への委員の確保もあり今後共産党抜きには市民運動も語れないと思います。
選挙が終わった現在、市民運動の仲間は都知事選で宇都宮健児さんを応援した人と細川護煕さんを応援した人が再結集したようにノーサイドで再結集すべきだと思いますが、正しく反省すべきは反省すべきだと思います。

この点について友人のfacebookの記事がほぼ同じ問題意識で書かれており大変参考になるので了解を得て紹介します。

共産党が足を引っ張っているという批判は多かったですし、前回選挙の結果から、反自民のために団結しよう、と選挙区内で2位につけている共産党候補をわざわざ外して、選挙戦中にずっと3位の候補者を推して明白な共産党候補への落選運動をしていたり、それぞれが応援したい候補を応援するという以上の横槍が入って、自民候補落選のための戦略的投票という割には明らかに不合理な動きも多々あって弱りました。

以下全文です。

【今回の選挙を終えて】 東京新聞:憲法改正、84%が賛成 衆院選当選者アンケート:

私もこれは思いましたね。こういう結果を目指していては本末転倒だ、と思っていた、ということです。
私達は今回の総選挙で、自民党以外にも百人近くの憲法改正論者の議員を生み出してしまったのです。この事実はしっかりと胸に刻むべきだと思います。

「今、自民に勝たせては日本が戦争をする国になる!」という危機意識を多くの方が持たれたお気持ちは分かるのですが、戦争する国作りへの決定打となり兼ねない勢力にまで非自民だから投票する、といった発想はおかしい、とも考えて、私自身は今回共産党候補の応援をしました。

個人的には例えば元々社民党系の知り合いも少なくなかったのですが、特に共産党候補者への直接的な応援を決めたのは、やはり私なりの現状への強い危機感からです。

今回の衆院選における私の考えはこうでした。
今のこの状況で、自分が最低限願う格差や貧困、差別問題を少しでも解消してもらおうと真摯に考えたら共産党を応援し、その議席数が伸びてもらうよう行動するしかない。その中でも激戦区の東京12区で立候補する池内さおりさんは比例3位で1番の接戦になり、また私の重要視するマイノリティー保護にも積極的な候補者である、となったら、もう万難を排して応援せざるを得ないだろう、と考えて、応援する決心をしたのです。

選挙期間中は他のところの足を引っ張らないよう黙っていましたが、今回の選挙で共産党しか伸びないと予測していた人は実際多かったと思います。共産党以外に反自民勢力として有力な勢力は伸びないだろうから、その共産党に少しでも伸びてもらおう、という判断で動いた人々も確かに一定数いたのです。

そこらへんは個々人の判断の差でもあるので、私は違う選択をしている人々を非難しようとは考えませんでした。
しかし共産党が足を引っ張っているという批判は多かったですし、前回選挙の結果から、反自民のために団結しよう、と選挙区内で2位につけている共産党候補をわざわざ外して、選挙戦中にずっと3位の候補者を推して明白な共産党候補への落選運動をしていたり、それぞれが応援したい候補を応援するという以上の横槍が入って、自民候補落選のための戦略的投票という割には明らかに不合理な動きも多々あって弱りました。それでいて共産党候補を応援している奴は独善的だ、なんて言うのですから。
それが自分が応援している候補に対して起きている現象であっても、市民派同士の内輪揉めでエネルギーを浪費しないよう、ずっと我慢していました。

感情的な意見対立はただでさえ時間のない選挙期間中に市民派全体のマイナスになるので堪えていたわけですが、私達が自民に変わる民主連合政権(民主党首班政権という意味じゃないですよ^_^;)を目指すにせよ、もっと思慮深くなるべき点は多々あるのだと思いますね。

現在、非常に多くの市民が持っている先入観に反して、政党組織として一番外部からの参加者に寛容なのは共産党じゃないかとも思いました。
階級意識というもの自体を徹底的に否定しているイデオロギーがあるし、全部開放した上での対応、というのを基本前提として考えている気がします。まあ、積極的に勧誘されますがね。
ですが、極力多くの人が自分達の側に参画してくれるための鷹揚さを長年の間に非常に実践的に学習して来ている、という点は、むしろ反共意識を持つ他の市民グループも学ぶべき部分が多いのではないかと、と初めて共産党候補の応援をしてみて感じました。
ぶっちゃけ私の場合、元々投票先は、大体毎回共産党か社民党、稀に無所属候補、といったくらいの感じだったのですが。

次の選挙がいつになるかは分かりませんが、次回はこの結果も考えて有権者は投票して欲しいと願いますし、また、きちんとした平和理念を持った者や団体を見極めて連帯していくことが、お任せ民主主義の落とし穴から抜け出し、力強い運動を作り上げていくために一つ大切なポイントだと感じます。
東京新聞:憲法改正、84%が賛成 衆院選当選者アンケート:

以上です。
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宇都宮健児・井戸川克隆 未来を語る

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選挙」カテゴリの記事

コメント

宗一さん
コメント有難うございました。
池内沙織議員や宮本徹議員などの共産党議員のレベルの高さは同感です。きっと何人分もの活躍をするでしょう。
それに引き換えさおりんと同じ東京比例区選出の自民党の前川恵の恥ずかしいような言動は自民党の劣化の象徴だと思います。
彼女のインタビュー映像です。
http://youtu.be/ep1Ie-Q_RNY

アーバンさん
コメント有難うございました。
京都1区でも共産党を候補としない「戦略的投票」は有害でしかないですね。今後この種のキャンペーンには最初から反対のキャンペーンを張りたいと思います。
山本太郎の生活の党入党は残念です。
元生活の党の秘書が中立したのでしょう。
政党助成金も小選挙区制も小沢一郎が作ったものであり、推進した河野洋平が反省しているのに反省のない小沢一郎の党だから余計です。
山本太郎は政党助成金を受け取り拒否してその廃止を目指すべきではなかったか?政党助成金を貰いながらその廃止を目指すというのは筋が通らないのでそういう主張は今後しないということか
そういうものが今あるのだから利用しなければ損だという現実主義からは広く人々を納得させるものは生まれないと思う。

池内沙織議員や宮本徹議員の発言を見ていると共産党の議員はレベルが高い。ブラック企業やブラックバイトの撲滅に大期待です。議案提出権をフル稼働してもらいたい。
戦略的投票よりも候補者の質であり議員のレベルですよ。たとえ当選したとしても戦えなければ意味はないです。

戦略的投票。不可解な部分も多かった。
東京12区だけではなく京都1区なども不可解だったと思います。投票対象に野党でもタカ派の思想の持ち主の人も名前がありましたし。

山本太郎氏は生活の党に入りましたね。政党助成金が欲しかったか。小沢一郎氏との利害が一致したということでしょう。

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