TPP と 大阪都構想(新自由主義)
黒瀬 憲雄さんのfacebookでの「TPP と 大阪都構想(新自由主義)」という文章を了解いただいて転載します。
概要は
TPPはごく簡単に言えば、各国のかきねを取り払い、アメリカルールに統一することである。
TPP=大阪都構想=新自由主義 である。
アメリカでもニュージーランドでも新自由主義は、失敗に終っている。
「大阪市」消滅である。消滅させる規則はあるが、再生させるのは住民の力ではできない
大阪都構想は「市消滅」「市解体」「仕事は派遣等非正規職員にして派遣会社丸投げ」という地域つぶしとしかいいようのない暴挙である。
黒瀬 憲雄 長文で失礼いたします。
TPP と 大阪都構想(新自由主義)
TPPはごく簡単に言えば、各国のかきねを取り払い、アメリカルールに統一することである。また、民間重視、競争重視、小さな政府を目指すものである。
TPP=大阪都構想=新自由主義 である。
新自由主義は、失敗に終っていることが実証されている。
1. アメリカにおいて、新自由主義に舵を切った40年前より、男子フルタイム労働力の中位の賃金は全くといって上昇していない。格差が増加したのみである。
「新自由主義の帰結」服部茂幸著
2. ニュージーランドは、1980年代半ば以降、ロジャーノミクスと称される、急激かつ徹底した規制緩和、行政改革を行い世界の注目をあびた。「規制改革」の結果、公的医療は改悪され、民間医療では儲けにならない患者が切り捨てられ、民営化された郵便貯金やニュージーランド航空は、その後立ち行かなくなり、国有化に逆戻りをしている。
かつて改革を宣伝した人びとは、こうした問題には口をつぐんでいるようにみえる。
「異常な契約 TPPの仮面を剥ぐ」 ジェーン・ケルシー著
さて、大阪都構想であるが橋本徹氏の基本的な考え方は以下である、
・いままでどおりジリ貧で大阪が地盤沈下してよいのか?東京のように発展したくないのか?
以下同様な文言がTPP推進者より突きつけられている。
繁栄か衰退か 岐路に立つ日本 西村康稔副内閣相 著
日本経済を創造的に破壊せよ! 伊藤元重東京大学教授 経済諮問会議議員
3人に共通点は多くあるが、まずは破壊したのち再生を考えている。
田んぼではないが、なくなったものは再生できにものが多い。
直近では、「大阪市」消滅である。消滅させる規則はあるが、再生させるのは住民の力ではできない。
大阪都構想(市を潰して5分割する)でも、民営化、競争主義は大きなウェイトをとる。
1. 大阪市営地下鉄民営化(十数年黒字がつづいている)民営化で更なるリストラをして利益アップするのか?当然、民間は儲かるが、黒字分の市民サービス低下となる。
2. 大きなウェイトを占める税務窓口業務は、スイスに本拠をおく外資系人材派遣企業アデコに引き渡す予定である。丸投げで当然、職員は非正規社員となる。
3. 宅建業免許申請受付業務
東京本社の大手人材派遣業者に丸投げ
他、民間移管する業種だらけである。
というように、「市消滅」「市解体」「仕事は派遣等非正規職員にして派遣会社丸投げ」という地域つぶしとしかいいようのない暴挙である。
以上です。
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