「読んだつもりで終わらせない 名著の読書術」(樋口裕一著) を読み終えた
「読んだつもりで終わらせない
名著の読書術」(樋口裕一著)
を読み終えた。
本の読み方にすごく参考になる本だ。
私はここに紹介された本を殆ど読んでない。
よくカミさんから貴方程本を読まない人は見たことがないと言われる。
短詩系文学を読んだり作ったりその評論を読んだり社会評論的な本を読んだりはするのだが、確かに最近純文学と言われるものを読まない。
読書チャンピオンだったのは小学校時代までだ。
作者のブログからご本人の解説を紹介します。
本書の第一部では、どのように名著に向かえばよいのか、どのように味わえばよいのかを文学の初心者向けに説明している。
もちろん、名著の正しい読み方などない。人それぞれの読み方、味わい方がある。いいかえれば、それぞれの人が自分の思いを仮託しながら読むことのできる書物こそが名著だといえるだろう。だからから必然的にすぐれた文学作品はわかりにくい。様々な解釈が可能であるがゆえに、エンターテインメントのようにわかりやすく書かれていない。そのために、多くの人が古典の名著に少し触れて、「わからない」「つまらない」と思ってしまう。そうした状況を少しでも変えたいと思って、この本を企画したのだった。
まずは、様々な読みがあるのだから正解探しをするべきではないこと、しかし、そうはいっても文学作品を読む場合には目の付け所があること、そして何よりも、繰り返し読み返したりすることによってだんだんと理解が深まってくることを実例を挙げながら紹介している。
私はあとがきを最初に読み読み終わってからもう一度読む事にしているがそういう読み方もpre-readの一環として勧めていたので安心した。
ストーリーは読書の醍醐味の十分の一だという話にも頷けた。
第二部では、第一部で紹介した方法を取りながら、具体的に太宰治「人間失格」、夏目漱石「こころ」、カフカ「変身」、ドストエフスキー「罪と罰」、パスカル「パンセ」を題材に私なりの読み方、私なりの解釈を紹介している。
漱石やドストエフスキーの本を妻は最近の年間読書目標で全て読破しているのでよく話しかけてくるが会話にならなかった。この本の感想を言うことで会話になった。
作者の最後の言葉はこうだ。
多くの人に本書を読んでいただけるとうれしい。そして、私の読みを参考にして、自分なりにもっと深い読みを見つけ出していただきたい。
この読み方の技術の手も借りながらこれから少しは純文学を読んでみようと思います。
作者の喜ぶような成果が一人に起こるかも知れません。
同級生の樋口裕一君
有難うございました。
参考
樋口裕一の筆不精作家のブログ
http://yuichi-higuchi.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-d457.html
以上です。
9月25日の北海道新聞に掲載されました。三次募集の選をしました
9月13日の東京新聞
http://www.asahi.com/articles/ASH9H5WG2H9HUTIL04Y.html">9月17日の朝日新聞 に掲載されました。
三次募集電子出版:戦争にNOの声あげデモにいく 19の吾娘は立派に育つ
二次募集電子出版:血に染めし父の記憶や晩夏光
一次募集電子出版:軍服を着せる為なら子は産まぬ
(戦争法案に反対!575&57577)
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