ドキュメント詩 朝やけの歌ー三郷発ー全国の「赤旗」配達の仲間へ- を読んだ
我が三郷の大事な友人である玄間太郎さんの初めての詩集
ドキュメント詩 朝やけの歌ー三郷発ー全国の「赤旗」配達の仲間へ-
を読んだ
42年間赤旗記者だった玄間さんだからこその思いいもあるが全国の赤旗配達員に送るメッセージが熱い。
多くのメッセージがあるが例えばこんな感じです。
『全国の「赤旗」配達の仲間たち
そっちはどうだった
雪は降っていたかい
吹雪は暴れていたかい』
(50年党員の誇り)より
『「赤旗」配達の仲間たち
そっちの天気はどうだい
大晦日から全奥的に大荒れで
強風が吹き抜け
海はしけ
平野部でも雪が降り積もっているという
風邪などひかぬように
凍てついた路面でスリップなどしないように
今年も体力、気力を充実させ
英気を養い
新たな前進へ
「赤旗」を配り続けようぜ
間もなく東の空が
美しい朝やけに染まるだろう
(あたたかな数字)より
全国の「赤旗」配達者への何よりのエールだろう。
私が赤旗配達をしていない事を恥じる。
本の中に玄間さんから「まだそこにあったら写真を撮っておいてほしい」と言われたサクラの話があった。
この写真は私の携帯の去年の3月23日の所にちゃんと残っている。
団地のうちの近くの階段の郵便ポストの上にあった花瓶に入れられた桜の枝にこう張り紙が貼ってあった。
「3/11に剪定した桜が花を付けました」
その横に玄間さんの筆跡で手帳を破い紙にこう書いている
「新聞を配達している者です。
サクラさいた!
心がなごみました。
ありがとうございました。
ここまでは詩集にある。
玄間さんは知らないかも知れないが、よく見たらその手帳の紙の横に違う筆跡でこう書いていた。
「どういたしまして」
多分これを書いた人は私の知っている人だが玄間さんは知らない人だろう。
この「サクラ咲いた!」という詩は
こう結ばれている。
「今日は県議選候補苗村京子の事務所開きだ
三郷市初の女性県議誕生へ
さあ、みんな集まろう」
念の為に私の撮った写真をここに掲げておこう。
「危機一髪」という詩は赤旗配達中に事故で死亡した人のニュース記事ではじまる。
ちょっとびっくりして読んでいるとこういう記事になったかも知れないという自分の経験談だった。
既に5年で4冊も小説を出している玄間さんのストーリーテラーぶりの面目躍如である。
「配達仲間」という詩は聖教新聞の配達員との朝の一言挨拶を紹介し、「おれとおばさんは配達仲間」と結ぶ。
「赤旗のこない日」と「闇の始まり」という詩は去年の11月28日のあかつき印刷の輪転機の故障で赤旗が配られなかった歴史的事件を詩にしている。
「あかつき印刷の労働者たちが修復のために一丸となり
懸命に働いている姿がうかぶ」
と書きながら
「この日だけでも
「赤旗」が消えたらどうなるか
何もわからない
何も見えない
多くの国民の嘆きや怒り
権力に抗う人々の勇気や献身
なにもかもが覆い隠される
真実が殺される
「赤旗」が消える日
それは舵のない船がさまよう
この国の闇のはじまりだ」
と締める。
ある意味この詩集の象徴的な詩ともいえるだろう。
ソーシャルメディアなどが広まってある程度の真実の情報が得られるとは言え、赤旗を読まない人と読む人の違いは厳然としてあると思う。
40年以上赤旗を読んで来て思う私の感慨である。
この詩集を読むと共産党がどういう人達に支えられているかという事がよくわかる。
来るべき参議院選挙でアベ政治を許さない勢力、とりわけ日本共産党の大躍進を望むものである。
以上です。
私の玄間太郎さんの本の感想文他
2015年12月 9日 (水)
小説「黄金と十字架」を読んだ(神を信じるものも信じないものも)
2013年5月11日 (土)
玄間太郎さんの「起たんかねおまんた」出版を祝う会
2011年12月30日 (金)
「少年の村ー出雲崎慕情」を今日読み終わりました
2010年6月 6日 (日) 玄間太郎さんの「青春の街」を読んだ
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