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2017年2月 6日 (月)

おは!twitter俳句(牡丹雪)と私事

65歳の誕生日を機に仕事を辞めることになりました。

当面は失業保険を貰いながらフル年金を貰うことになります。

まだ今後の事は流動的ですがしばらく時間が出来ることになりそうです。

当面はやれずに残しているもろもろの事をやりたいと思います。

その後は啄木の勉強を中心に読書したいと思います。

思えば23歳から42年間も仕事が出来ました。

丈夫な体に産んで、育ててくれた今は亡き両親と、42年間共に歩んでくれた妻に感謝します。

ーー
この一週間の俳句です。
私の俳句:   @twryossy
私のコメント: ★


2017年02月06日(月)

@twryossy 我ら呼ぶ戸隠奥社牡丹雪 公彦★四十年前の記憶です。あれは結婚前だったのかな?

【今日の季語2597】牡丹雪(ぼたんゆき):三春の天文季語「春の雪」の傍題の一つ。気温がさほど低くないために雪の粒が溶けかかった状態で付着し、大きな雪片となって降る雪をこう呼ぶ。◆牡丹雪ひととき鏡はなやぎぬ(桂 信子)

【今日の季語2597:別記①】この雪の名のボタンは、牡丹の花びらが散るように重たげに降るところから出たとされて、「牡丹」の表記を当てるのが通例であるものの、これについてはなお問題が残る。

【今日の季語2597:別記③】江戸期に越谷吾山の編んだ方言辞書『物類称呼』(1775刊)には「越路にて"ぼた雪"といふ。上総にて"ぼたん雪"と云」とあり、当時すでに両形が存在していたことを示しているが、いずれが先行する形かについては不明。

【今日の季語2597:別記④】ボタンの名は、この花が中国から渡来した折に漢名「牡丹」の字音ボウタンを外来語として受け入れたもの。ボタンはこれが変化した形で、すでに平安期に存在する一方、古形もなお韻文などにその命脈を保っている。

【今日の季語2597:別記⑤】仮に「牡丹雪」が本来の表記ならば、一方にボウタンユキの古称があってもよさそうに思えるが、文献・方言いずれの資料にもその確例は見当たらない。

【今日の季語2597:別記⑥】筆者は、《あるものが重い感じで落ちる様子》を表す擬態語ボタボタのボタが先行形で、それが後にボタンに転じて「牡丹」への連想を生んだと見る立場に加担したい

【今日の季語2597:別記②】ボタンユキにはボタユキの別名もあり、ボタはボタンの下略形と見ることもできるものの、逆にこちらが本来の形で後から撥音ンが加わり、それが「牡丹」の表記に結び付いたと見ることもできる。

2017年02月05日(日)

@twryossy 由布の山一気に煙る畔火かな 公彦

★害虫駆除の為に畑を焼くのは大事だが禁止された所では薬剤を使うのだろうか?そこでは無農薬農業は出来にくくなるのではないだろうか?

【今日の季語2596】畦火(あぜび):初春の生活季語「畑焼く」の傍題の一つで「畦焼く」とも。害虫の駆除と耕作への備えとして、田畑の畦に枯れ残った草などを焼くこと。近年は環境へ影響を恐れてこれを禁じる地域も増えている。◆畦火いま水に廓の情死行(飯田龍太)

【今日の季語2596:別記②】今日の例句は、境界となる水路に燃え進む畦の火の様相に、めらめらと燃え上がる情念に焼かれて死に趣く遊郭の女とその馴染み客の姿を観たもの。作者の奇想が畦火を通して束の間の幻影を生んだ。

【今日の季語2596:別記①】田の間に土を盛って堤とし、水を溜めて境界とした《畦》を指す語には、アゼよりも古いと見られる一拍語のアがあり、またそれとは別にクロも存在する。アゼとクロには方言的分布が見られ、アゼの方がより新しい語形とされている。

2017年02月04日(土)

@twryossy 別れ告ぐ立春大吉日本橋 公彦

★仕事を辞めます。

【今日の季語2595】立春大吉(りっしゅんだいきち):二十四節気の一つ「立春」の傍題。禅寺では立春の日にこの四文字を紙片に記して門に張る。節分の翌日、春の初めの日に、一年間災厄が来ないことを願って行われる習わし。◆立春大吉沢庵の真つ黄色(鈴木鷹夫)

2017年02月03日(金)

@twryossy 豆撒きや六十五歳を呼び寄せる 公彦

★私の誕生日は二月十七日

あと二週間である。

【今日の季語2594】豆撒(まめまき):晩冬の生活季語で「豆打」「年の豆」などとも。節分の夜「鬼は外、福は内」と唱えながら大豆を撒く。民間古来の習俗が中国伝来の「追儺(ついな)」の儀式と融合して節分の行事に。◆豆撒きて無口な父にもどりけり(北見さとる)

【今日の季語2594:別記①】別題「追儺」の《疫鬼を追い払う》の語義は、本来単字の「儺(ナ)」に含まれており、中国では「追儺」とは言わない。この行事の伝来当初は日本でもこれを単に「な」と呼んでいた。

【今日の季語2594:別記②】平安期の『かげろふの日記』(974頃)に「(師走)つごもりの日になりて"な"といふもの試みるを」とあるのはその一例。後世、「儺」の字義を《災難》の意に誤解し、《難を追い払う》の意を表すべく「追」字を加えたものであろう。

【今日の季語2594:別記③】この誤解は「追儺」の和語「なやらひ」にも見られる。ヤラヒは《行かせる》意を表すヤル(遣)に継続・反復の意を表す接尾辞フが付いてた動詞ヤラフの名詞形であるが、ここもすでにナ(儺)に含まれる《追放》の語義の重複が見られる。

2017年02月02日(木)

@twryossy すれ違う寒柝の人迷いなし 公彦

★寒柝(かんたく)は冬の夜に打ち鳴らす拍子木の音 知らない言葉でした。

【今日の季語2593】寒柝(かんたく):三冬の生活季語「火の番」の傍題の一つ。冬の夜に「火の用心」を呼び掛けながら町内を廻り歩く「夜廻り」の叩く拍子木の音が寒々と響く様子。またその人についてもいう。◆寒柝に鯛の目玉を啜らんか(藤田湘子)

【今日の季語2593:別記】「柝」字は《裂く》の意を表す漢字で、木を裂いて作った拍子木やそれを打って警戒する意にも用いられる。日本でこれに「き」の訓を当てたのは、広く《木》を指す語を、火の用心や芝居・相撲などに用いる拍子木の意に特定化したもの。

2017年02月01日(水)

@twryossy 犬猫の如何顔する寒灸(やいと) 公彦
★最近は灸のミニブームであるという。若い女性がするという。更には犬猫にもするという。犬猫が喜ぶとはとても思えないが。

【今日の季語2592】寒灸(かんきゅう・かんやいと):晩冬の生活季語。漢方の治療法の一つの灸は季節を問わず行われるが、寒中の灸は暑中の「土用灸」と並んで格別の効能があるとされる。◆寒灸や悪女の頸(くび)のにほはしき(飯田蛇笏)

【今日の季語2592:別記①】「灸」にはキュウとヤイトの両呼称があり、前者は字音に従う漢語、後者は「ヤキ(焼)ト(処)」から変化した古語で各地に方言として残る。なおヤキがヤイに転じた例は地名「焼津(やいづ)」などにも見られる。

【今日の季語2592:別記②】例句に見える「にほはし」は《艶やかな美しさ》をいう古語で源氏物語などに用例がある。この語は《明るく映える》意を表す動詞ニホフから派生した形容詞にあたる。

【今日の季語2592:別記③】「~フ」の語尾を持つ動詞が「~ハシ」型の形容詞を派生する例は、イトフ(厭)>イトハシ、オモフ(思)>オモハシ、ニギハフ(賑)>ニギハハシ、ワヅラフ(患)>ワヅラハシ(煩)など、他にも類例があり一定の規則性が内在する。


【今日の季語2592:別記④】ところで、ケガラハシ(汚)がケガル(汚)から派生した形容詞であることは、語義上から明かであるが、上記の規則性には外れる例外的存在のようにも見える。

【今日の季語2592:別記⑤】しかしこれは直接派生したものではなく、ケガルに継続を表す接辞フが付いて生まれたケガラフが介在し、この「~フ」の形を経てケガラハシが派生したものと解すれば、これもまた上記と同じ事例に属するものと見ることが許されよう。

2017年01月31日(火)

@twryossy 雪下ろし下ろした雪のすぐ近し 公彦

★雪国の風景は南の国の出身者には目新しい。


【今日の季語2591】雪卸・雪下(ゆきおろ)し:晩冬の生活季語で「雪おろす」の動詞形でも。豪雪地帯で行われる屋根の除雪作業。雪の重みによる家屋倒壊防止に欠かすことはできないが、作業中の転落事故死を招く危険性を伴う。◆手に届く空の青さよ雪卸(近藤喜久子)

【今日の季語2591:別記①】本題の例句として「飛びたつは夕山鳥かゆきおろし(白雄)」を掲げる歳時記があるが、これは本題とは同音語ながら、《雪を交えて山から吹き下ろす風》の意を表す三冬の天文季語と見るべきもの。近代以降は廃れたが江戸期には通用していた。


【今日の季語2591:別記②】例句探索の間に「雪下し終へよ狸が煮えたるに(石井露月)」が管見に入った。昨日の「狢」の漱石例句に繋がる要素も含まれているので、参考例として載録した。

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