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2017年5月29日 (月)

おは!twitter俳句(烏賊釣火)

新しい仕事を始めて一週間が経ちました。
暫くは仕事を中心に据えて頑張りたいと思います。
季節は梅雨を飛ばして夏に向かっている感じです。
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この一週間の俳句です
私の俳句:  @twryossy
私のコメント: ★

大津留公彦の2016年の句集「蘖」が完成しました。
5月末まで無料です(6月から300円)。ご覧になりたい方は早めにどうぞ。
#puboo http://p.booklog.jp/book/106918句集『蘖』(hikobae) #puboo http://p.booklog.jp/book/114805
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@twryossy 烏賊釣火島のぐるりを幽玄に 公彦

★今年も南からの烏賊が届くかな

【今日の季語2709】烏賊釣火(いかつりび):三夏の生活季語「烏賊釣」の傍題で単に「烏賊火」とも。イカは夜の海面の灯火に引き寄せられて集まる習性があるので、それを利用して漁をする。その集魚灯をこの名で呼ぶ。◆烏賊釣火遠流の島を囲みけり(吉野勝子)

【今日の季語2709:別記①】例句に出る「遠流(おんる)」は7世紀後半頃から行われた律令制によって定める流罪の中でもっとも重く、「中流(ちゅうる)」「近流(こんる)」に比べて京からの距離が遠い。江戸期には「遠島(えんとう・おんとう)」と呼ばれた。

【今日の季語2709:別記②】この制度が定められた時代の漢字表記は上代に伝来した「呉音」と呼ばれる字音で読まれる。「遠流」におけるオンもルもこれに当たり、平安期以降に主流を占める「漢音」のエン・リュウよりも古い字音の姿を伝える。

2017年05月28日(日)

@twryossy 柿若葉綺羅綺羅と陽を弾くなり 公彦

★柿の葉は大きくて強い。


【今日の季語2708】柿若葉(かきわかば):初夏の植物季語。新緑の頃に生い繁る瑞々しい若葉の中でも、厚みを帯びた柿の葉の色には五月の爽やかさが感じられ、見る人の目を楽しませてくれる。◆仕舞屋の塀越しに照り柿若葉(今泉貞鳳)

【今日の季語2708:別記①】例句に見える「仕舞屋(しもたや)」は、シマウ(仕舞)タ/ヤ(屋)からシモウタヤを経てシモタヤに転じた複合語。《店仕舞いをした家》が原義だが、後に意を転じて、商店に対して商いをしない一般住宅を指す呼称となった。


【今日の季語2708:別記②】内田魯庵の『くれの廿八日』<1898>には、「商店(あきなひみせ)」に対する一般の家を指すのに、「無商売屋」にシモタヤの熟字訓を当てた例がある。なお奈良地域にはこの呼称を《破産した家》を指すのに用いた方言の報告例もある。


2017年05月27日(土)

@twryossy 蟻の列土曜の朝に一列に 公彦

★蟻に曜日は関係ない。


【今日の季語2707】蟻の列(ありのれつ):他の季語と併用されることもあるが、単独で用いれば三夏の虫類季語となる「蟻」の数多い傍題の一つ。「蟻の道」もこれと同じく蟻の行列をいう。◆蟻の列しづかに蝶をうかべたる(篠原 梵)


2017年05月26日(金)

@twryossy 閑古鳥鳴け早番の通勤路 公彦

★この街には郭公が毎年来て木や鉄塔などの高い所から高い声で鳴くが今年はまだ聞かない。


【今日の季語2706】閑古鳥(かんこどり):三夏の鳥類季語「郭公(かっこう)」の和語傍題。初夏の頃に南方から日本各地に飛来して繁殖を終え再び南方に去って行く。「かんこ」は別に「かんぽ」の形でも用いられた。◆目開けば海目つむれば閑古鳥(飯田龍太)

【今日の季語2706:別記①】本題の「郭公」はその声を模して中国で作られた鳥名表記。日本でもこれと同じ聞きなし形の「カッコウ」がこの鳥の呼称とされ、写音法に一致が見られる。

【今日の季語2706:別記②】ただし日本では平安期以降「郭公」に「ほととぎす」の熟字訓を当て、この鳥を指す漢字表記の一つとして用いてきた。「目には青葉山郭公初鰹(山口素堂)」における表記はその一例である。

【今日の季語2706:別記③】カンコドリの名はカッコウドリから転じたとする説に従えば、カンコもまた擬声語で「閑古」は宛字と見なされる。慣用句「閑古鳥が鳴く」はこの鳥声が寂しい山中を思わせるところから出たとされるが、「閑」字に因るところも大であろう。

2017年05月25日(木)

@twryossy 籐寝椅子ジャワの木陰は揺れており 公彦

★三十数年前のインドネシアにいた時の記憶である。


【今日の季語2705】籐寝椅子(とうねいす):三夏の生活季語「籐椅子」の傍題。藤の茎や皮を細く割いて編んだ椅子全般を含む本題に対して、こちらは仰臥用に特化した呼称。三夏の季語「昼寝」に好適な家具。◆たまさかの家居旅めく籐寝椅子(岡本 眸)

【今日の季語2705:別記①】例句に使用された古語タマサカは、奈良期以前には《偶然であるさま》を表したのが、平安期にその語義はタマタマが肩代わりし、タマサカは《稀であるさま》《めったにないさま》を表すようになった。例句もまたこの意味に用いている。

【今日の季語2705:別記②】なお平安期の女流作品には、タマサカの使用が圧倒的に多く、タマタマはほとんど見られない。逆に鎌倉以降の『方丈記』『徒然草』など男性の手になる作品にはタマサカが見られず、両語には男女の別による位相の差があったことを示している。


2017年05月24日(水)

@twryossy 繍線菊(しもつけ)の五本の雄蕊屹立す 公彦

★繍線菊は難しい字だが他の花の漢字を当てたという説もある。いずれにせよゴージャスな花である。

【今日の季語2704】繍線菊(しもつけ):初夏の植物季語。バラ科の落葉低木でこの時季淡紅色の小花の集合体が傘状に開花する。最初の発見地が栃木県であったことから旧国名下野(しもつけ)にちなんだとされる。◆繍線菊やあの世へ詫びにゆくつもり(古館曹人)


【今日の季語2704:別記①】「繍線菊」の表記は、江戸期の百科辞書『和漢三才図会』山草類にこの語を掲げ、「俗ニ云フ、之毛豆介(しもつけ)」云々の注記があることから、漢籍に典拠のある漢語にシモツケの熟字訓を与えたものと見られる。

【今日の季語2704:別記②】同じバラ科シモツケソウ属で、花の形がよく似たところからこの名にちなんで「下野草(しもつけそう)」と呼ばれる多年草があって紛らわしいが、こちらは三夏の別題季語として扱われる。

2017年05月23日(火)

@twryossy 花かつみ芭蕉のように惚れてみむ 公彦

花かつみは万葉集などに歌われているが花は特定されてない。
東北で芭蕉はそれを探して回っている。
菖蒲やあやめとも言われる。
郡山市がヒメシャガをハナカツミとして市の花に指定した。デンジソウという説もある。

【今日の季語2703】花かつみ:平安期には「かつみ」が「真菰(まこも)」の異名とされていたことから、歳時記では本季語をその傍題として扱うが、他にも花あやめ・花菖蒲などを比定する説もあり,これと定めるのは困難。◆水べりは独りの居場所花かつみ(手塚美佐)

【今日の季語2703:別記①】万葉集歌「をみなへし左紀沢に生ふる花かつみかつても知らぬ恋もするかも」では「花勝見」と表記されるが、これは字訓を借りたもので語源とは見なし難い、ここにも見られるように「かつ」を引き出す序詞として用いられることが多い。

【今日の季語2703:別記②】古今集歌には「陸奥の安積の沼の花かつみかつ見る人に恋ひやわたらむ」 とある。『奥の細道』には、芭蕉が歌枕として知られる当地を訪れた折に「かつみの花」の在りかを終日尋ね求めたが、ついに徒労に終わったという記事がある。

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