おは!twitter俳句(鷹狩)とノーベル賞受賞演説
ノーベル平和賞のICAN事務局長のベアトリス・フィンさんのスピーチとノーベル文学賞のカズオ・イシグロさんの話を聞きました。
どれも歴史に残る素晴らしいスピーチです。
学校の英語の授業で使うといいと思います。
授業で習ったリンカーンの演説は今も頭に残っています。
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この一週間の俳句です
私の俳句: @twryossy
私のコメント: ★
【今日の季語】 @twryossyさん
2017年12月11日(月)
鷹狩や川越の街のど真ん中 公彦
★鷹を連れた若い女性の鷹匠に川越の時の鐘辺りで遭遇したことがある。この写真です。 https://pic.twitter.com/h5U3DJl4jZ
【今日の季語2905】鷹狩(たかがり):三冬の生活季語で「鷹猟」「放鷹」などとも。飼い慣らした鷹を放って野鳥などを捕える狩猟法。古代に大陸から伝来し江戸期に盛行を見たが明治以降は伝統文化として遺存する。◆鷹狩の鷹となるまで闇に置く(村上喜代子)
【今日の季語2905:別記①】鷹狩の発祥は紀元前の中央アジアないしはモンゴル高原に遡るとされるが定かではない。日本への伝来も古く『日本書紀』には仁徳天皇四三年<355>にその調教技術が百済から伝わったことを示す記事がある。
【今日の季語2905:別記②】中世期までの和歌の世界では「鷹狩」は歌題の一つで、「大鷹狩」は冬、「小鷹狩」は秋の歌語とされた。俳諧では前者を受け継いでこれを冬の季語としている。
2017年12月10 日(日)
冬の川光集めて耀えり 公彦
★三郷駅のホームから見た江戸川の風景である。
【今日の季語2904】冬の川(ふゆのかわ):三冬の地理季語で「冬川」「寒江」などの傍題でも。「川」に季を表す語を冠した形の季語は各季にあるが、冬のそれは流れが細まり荒涼とした川原の場景が浮かんでくる。◆冬川やのぼり初めたる夕芥(杉田久女)
2017年12月09日(土)
@twryossy 褞袍着て机に向かう君との縁 公彦
★褞袍(どてら)を着ている写真が印象にある。出会う前の予備校時代の写真だと思う。妻のことである。
【今日の季語2903】褞袍(どてら):三冬の生活季語で「丹前」の傍題でも。普通の着物より大きめに仕立てて綿を入れた防寒着。部屋着や寝具として用いられる。◆悪知恵を授けて行きし褞袍かな(天野小石)
【今日の季語2903:別記①】この衣類の呼称は天和三年<1683>刊『虚栗』所収歌仙「詩あきんど」に「笹竹のどてらを藍に染めなして 芭蕉/狩場の雲に若殿を恋ふ 其角」に見えるのが、比較的早い例にあたる。
【今日の季語2903:別記②】この付合に登場する若殿の着用する「どてら」が付句の恋を呼び出しているところから見て、当時の「どてら」は現在のような厚手のものとは逆の、粋な印象を与える装いであったことが知られる。これは別名「丹前」についても同様。
【今日の季語2903:別記③】ドテラの語源は「襦袢(じゅばん)」の異名にあたるテテラから出たとされるが、それがどのような経過を経てドテラに転じたかについては不明。「褞袍」の漢字表記は《粗末な衣服》の意の漢語を転用したもの
【今日の季語2903:別記④】例句の「褞袍」は衣類名によってそれを着用している人を表す手法に従うもの。「悪知恵」がどんなものかは知るよしもないが、そのような格好でいるのを好む人物に似合わしいものであることはおよそ推察できよう。
2017年12月08日(金)
逡巡なき砂漠の冬日没りにけり 公彦
【今日の季語2902】冬日没(ふゆびい)る:三冬の天文季語「冬日」の傍題で「冬落暉(ふゆらっき)」とも。「没る」に替えて「落つ」「暮る」を用いた形や、動詞を前置させた「沈む冬日」の形でも。◆冬の日の海に没る音をきかんとす(森 澄雄)
2017年12月07日(木)
大雪や散歩に行かぬ犬(アベロ)と私(わたし)
【今日の季語2901】大雪(たいせつ):二十四節気の一つ。仲冬の時候季語にあたるが、これに「おおゆき」の読みを当てて「雪」の傍題に用いたと覚しい例句が多数を占め、本題と確定できる作は皆無に近い。◆大雪や水暖かに水前寺(吉武月二郎)
2017年12月06日(水)
@twryossy ボンネットの青女を少し撫でてやる 公彦
★青女(せいにょ)「淮南子」にある、霜雪を降らす女神。転じて霜の別名
【今日の季語2900】青女(せいにょ):三冬の天文季語「霜」の傍題の一つ。前漢時代に編まれた『淮南子(えなんじ)』には霜雪を司る女神の名として登場する。後に霜の別名に転じたものが傍題として加わった。◆青帝暁(あけ)を青女に霜を乞はれけり(原石鼎)
【今日の季語2900:別記①】例句に出る「青帝」は春を司る天帝。五行思想では「青」は春の色にあたる。中国の伝説上の二神に人情を絡めた、その句想の背後にこの作者らしい博識が潜む。
【今日の季語2900:別記②】例句上五「暁を」の「を」は、時間を表す語に付いて用いられているところから「に」とあってもよさそうに見えるが、その直後に再び「に」を含む「青女に」が続くところから、それを嫌って「を」を選んだものと解される。
【今日の季語2900:別記③】この「を」は、例えば七部集『曠野(あらの)』に収める「あかつきをむつかしさうに鳴く蛙(越人)」などにも見られるもので、ある動作が成り立つ時間を表す格助詞としての用法にあたる。
2017年12月05日(火)
炬燵猫ミャーと口開け声は出ず 公彦
★我が家にいてくれた猫は声をかけると必ず返事をしてくれた。
声にならなくても意思疎通は出来ていた。今はいない。
【今日の季語2899】炬燵猫(こたつねこ):三冬の生類季語「竈猫(かまどねこ)」の傍題で「へっつい猫」などとも。ネコの祖先は砂漠に生息したとされ、寒さが苦手で炊事場の竈や炬燵で暖を取る姿と結び付いて本題が生まれた。◆薄目あけ人嫌ひなり炬燵猫(松本たかし)
以上です。
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アメリカの森林火災 05分20秒
日馬富士送検 13分45秒
寒波 06分30秒
都心に馬車復活 ...... [続きを読む]
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