田島一さんの「時の航路」完結編を書き終えて」を聞いた
今夜文団連の加盟団体会議で田島一さんのお話を聞いた。
同時進行小説で本人の顔写真が出るのでTwi cas中継は出来なかったが箇条書きでメモを残します。
ーー
「時の航路」完結編を書き終えて 田島一
・2008年からのいすゞ自動車に非正規雇用の正規化を迫る闘争の同時進行小説
・50-60人の弁護士が付いた。
・闘う労働組合であるJMIUいすゞ自動車支部は非正規の正規化要求を掲げた。
・同時期に全国で70近くの派遣切り撤回裁判
・この10年で非正規雇用は大きく増えた。
・現在正規3300万人対非正規2000万人
・年収200万以下が1400万人
・生涯未婚率 (50歳で未婚の人)男35%女27%
・ごく一部の富裕層に富が集中し社会の分断が深まる「そういう資本主義で良いのかと疑問を持つようになった」(中内功元 ダイエーCEO)
・職場紙(こえちか =小説ではKOEKAKE)から始まった。
・4000人を首切り
・三つの視点(登場人物)
五味洋介 争議生活者
福武昌弘 共産党
山路由香里 派遣切りされた若い女性
(存在しないがモデルいる。偽装派遣の図面書きで日産にいた。)
・五味は首都圏青年ユニオンに加盟し訴えた。
・苦労はあったが同時進行による小説化への挑戦に後悔はない。
・最初は裁判は連戦連勝だった。当時メディアがまともだった。
・続・時の航路を書いていた2010年10月ー2013年に政権の巻き返しがあった。
・同時進行の困難
事実と創造の間のせめぎ合い
・7割は虚構
・裁判は2016年11月和解(1300万の請求あったが最終的には円満な解決となった。)
・「続・時の航路」で終わっても良かったが八年間の個人の生活を描かねばと思い「争議生活者」を書いた。
・「命がけで戦えば誰かが助けてくれてきっと勝つ」(石川武男元JMIU委員長)という言葉が主人公を励ました。
・裁判の経過
2015・8・30
松下PDP最高裁で高裁判決破棄
マツダ山口地裁 勝利
2014・7マツダ広島高裁 和解
2015・3いすゞ敗訴
2015・9
最高裁三行判決
・主人公の五味のモデルの五戸氏は下野市で来春行われる市議選で共産党から空白克服に挑む
・原告12人( 最後までは7人 )小説に登場しなかった人もいる。
・映画の脚本完成し仮題は「ハケン」
少ない人数で聴くには勿体ないような話であった。「争議生活者」を買ったので読んだら感想文を書きます。
映画にも期待しよう。
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