「新日本歌人」2017年7月号10首選
「新日本歌人」2017年7月号10首選 大津留公彦
p18、多喜二をば伊勢崎署より取りもどし父ら生きたり明日は多喜二忌
東京 小野かほる
(特選)p20、年下で先に逝くとは許せない後事託すは早すぎるぞ 友
神奈川 加藤文裕
p20、前日まで会話も交わせし鮮明な意識を持ちつ貴女は逝きぬ
東京 嘉部明子
p39、木蓮の花ひらく音聴きながら死者はやがて幻となる
神奈川 佐藤久美子
p60、きをゆるすと
すぐウイルスにまける
かぜ、のどのいたみだ
なにくそ
広島 階見善吉
p70、被曝国こそ核廃絶をー空席に涙こらえる白き折り鶴
茨城 奈良達雄
p71、歌友と短歌との馴れ初め語り合い歌人協会の絆なお深まりぬ
高知 西森政夫
p72、やわらかな二月の日脚差しこみて君の写真を日当たりにおく
北海道 早川典宏
p73、「結い」という素晴らしき言葉教えられ 人の絆の尊さを知る
東京 兵頭喜佐代
p77、椎葉中の父の教え子父となる その子を吾が教える奇跡
宮崎 水永玲子
以上
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