戸澤富雄さんの 大介「がん」と闘った青春 二十二歳の軌跡 を読んで
戸澤富雄さんの
大介「がん」と闘った青春
二十二歳の軌跡
を読んで
最後の数ページは涙で字が見えなくなりティッシュで何度も拭った。
日頃地元三郷の活動を一緒にする戸澤さんの亡くなった息子さんの闘病記です。
きっかけは一昨日、用事で行った戸澤さんの家の居間にかけてある大きな写真にこれは誰?と声をかけた事にある。その時に亡くなった息子さんだといい、この本を頂いた。
その写真の額にはギターのピックが隅に刺してあった。ギターが好きな青年だと直ぐに思った。
この本の帯にも使われている国立がんセンターのクリスマス会で演奏した時の写真だった。
戸澤富雄さんの日記が元になっているので淡々と記録がされている。
大介君を一緒に看病しているような感じになった。
残りページが減っていくと共に段々命が減って行く悲しみがあった。
彼が最後にかけてくれと言った曲はたまたま私の好きな曲でここ数日も聞いているレッド・ツエッペリンの「天国への階段」だった。
姉の亜矢ちゃんがツエッペリンかける?と聞くがいらないと首を振る。「みんなにも、ありがとうと言っておくからね」とお母さんの智子さんが言うと首を振って頷く。
家族や先生び手を握られながら大介君は逝った。
この本の最後はこう終わっている。
「この日、四月九日の日曜日。東京の桜は満開だった。
一九九五年四月十日の朝、二十二歳の桜は私と智子、亜矢の手を強く握りしめながら静かに散った。」
素晴らしい本を読ませて頂きました。
北海道ノンフィクション賞「特別賞」を受賞しているのも諾なるかなと思いました。
ーー
満開の桜の花が散る前に散りたる二十二歳の桜 公彦
2018年4月23日
大津留公彦
以上です。
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