新日本歌人2018年8月号10首選
新日本歌人2018年8月号10首選 大津留公彦
p2 学ぶこと身にしみている島民の民度の高さ示す憲法 群馬 白石亜矢子
★『「大島憲法」を訪ねる旅』と題された中の一首。日本国憲法よりも早く作られたという大島憲法を教えて頂きました。
p5 別れ惜しみ歌人協会の仲間らと納まる一枚に大きなピースす 長野 たなせつむぎ
★たなせつむぎさんは長野に引っ越しされました。信州に短歌のそよ風が起こると思います。
特選p27亡き妻に固く約ししかの夜ありしかと世直ししてぞ見(まみ)えん 北海道 早川典宏
★ こういう同じ方向性を持った真っ直ぐな夫婦関係は素晴らしいと思います。
p29八十なれば短歌やめる人多きとや我は八十にて短歌を始めき 福原すえ 山口
★ 短歌を作れるということは健康のバロメーターでもあるのでしょう。傘寿の新人に期待します。
p30またしばらく仕舞いおかんか棚奥に君にもらいし『一握の砂』 山口 古川千恵子
★ 時々啄木の歌集を出して見る習いは歌集を呉れた人を思い出す事でもあるのでしょう。
p37「可愛い少女(イレーヌ)」より「奇跡の少年(キャルソン)」だなあと孫私はモネの睡蓮が好き 東京 森川玉江
★ 「私はモネの睡蓮が好き」のきっぱり感が好きです。微笑ましい孫との交流を感じます。
p59ブルーベリーの小花にもぐる花虻の羽音のみなる私の真昼 三重 大杉香代子
★ 「苦海浄土」という題の中で敢えてこの歌を選んだのは研ぎ澄まされ精神性を感じたからです。
p67あさのむコーヒー
つれあいも ぼくも
それぞれにいみがあって 広島 階見善吉
★ 琉歌のリズムに近い。「いみ」も意味深長です、善吉さんは目覚めのコーヒーだと思いますが。
p75今年またうまい米作る願いこめ水門開けばおどりゆく水 鹿児島 小原俊幸
★ TPP11に抗い農業の復活を!
p78ぼくちゃんは転んでないと言うけれどお顔とひじに泥がついてるよ 神奈川 久米武郎
★ 政治風刺の歌が並ぶ中の歌です。
以上
短歌は新日本歌人
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