青春の歌42(曾祖母を見舞いて)
2018年10月30日
青春の歌42(曾祖母を見舞いて)
大津留公彦
元旦の白良が浜に雁が舞い二人の上を雲に吸われぬ
手をとりて曾祖母の潤む目を見れば不覚にも涙流れる白き病棟
祖父・祖母も無き我が身に持つ曾祖母の痩せた体よ焦がせし如し
年を経てさらに深く痩せてゆく君の体に水の戻れよ
真新しき病室に迎える正月は早く死なんと思う正月なり
十五年伏して生きたる人のごと生きたくはなし早く死なんと
生きなむと思う心を失うは看るの罪なり我には悔し
炎天下遊びに行きし田舎屋に曾祖母はいつも酸水を勧めぬ
一首選んで頂けると有り難いです。
ーー
2017年の大津留公彦の俳句
白木槿
「歌碑のある風景」を紹介します。
私も三郷市の万葉歌碑を紹介しています。
短歌は新日本歌人
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