青春の歌43(曾祖母を見舞いて2)
2018年10月31日
青春の歌43(曾祖母を見舞いて2)
大津留公彦
九十を目前にする曽祖母よようやく曾孫が娶るというに
我妻となる君しばらく見つめては曾祖母瞳を曇らせて居る
君の名を言えば動けぬ曾祖母は頷く如く目を細め行く
石焼の歌うような売り声は消え行くように語尾下げてゆく
焼き芋の匂いはしない売り声は過ぎ去りて行く 寒に入る夜
見舞い疲れの母よ軽率に死を語るな 我より一つ近き命を
命薄い手を握れば曾祖母静かなり蒲団の中に折りたたみ置く
なみだなみだ 我は涙の容器なり死に行く君の教えた一つ
一首選んで頂けるとありがたいです。
ーー
2017年の大津留公彦の俳句
白木槿
「歌碑のある風景」を紹介します。
私も三郷市の万葉歌碑を紹介しています。
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