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2018年12月 6日 (木)

青春の歌58(虫たちのウイークエンド)

2018年11月6日
青春の歌58(虫たちのウイークエンド)
大津留公彦

この駅に電車吐き出す人の群れ 金曜の夜足取りにぶし

この週を働き帰る人の群れ壮大な虫たちのウイークエンド

顔の無き人らに踏まれる地下鉄は暑さに向かいて休むこともせず

夜をこめて手紙書きしこと懐かしき 甘え許さぬ世界に入りて

新しき父母送り来る引出物うるしの硯箱みやげを積めおり

熱こもる心を持ちて生きたしと思いは続き日は過ぎるのみ

過ぎる日の過ぎるのみなり雇われてビルにこもりて季節も知らず

ああ彼ら皆二十代の若者なり赤色救援会に繋がりし人々

一首選んで頂けると有りがたいです。

(私も書いています)


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2017年の大津留公彦の俳句
白木槿
「歌碑のある風景」を紹介します。
私も三郷市の万葉歌碑を紹介しています。