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2019年2月 3日 (日)

新日本歌人2019年2月号大津留公彦10首選

新日本歌人2019年2月号大津留公彦10首選

 p18包丁を新しくしたそれだけで鼻歌が出る今朝のキッチン
神奈川 小林加津美 
★包丁というテーマで統一していろんな状況を歌っている手法に感心しました。
p32協会賞を拝受して永らえることの有意義がしみじみ身に沁む
沖縄 仲松庸全 
★ 賞という物はこうして人を奮い立たせる物なのだろう。「沖縄県唯一の新日本歌人協会員」と先月書いたが仲松さんお誘いで比嘉愛子さんというお二人目が誕生した。
p34押しつけられた憲法というかこれほどの米軍基地は押し付けでないのか 
東京 小泉修一
★ 新しく歌集を出された小泉さんの次の歌集の最初の方に掲載される歌だろう。
p35サーフィンのごと乗り越えたい一日に一度くるゆれ・心の波を
大阪 長野洋子
★この人の若い感性にいつも挽き付けられる。他の歌も素晴らしく月集は当然だろう。
p49 イージス・アショアの予定地を指す市議「欽ちゃん」顔に降る雨平手で拭う
山口 松野さと江
★松野さんには珍しい政治詠だがゆび指すのが「欽ちゃん」なのが松野さんらしい。
p57すっかりと葉を落とした
公孫樹
こんな
素敵に
なれるだろうか 我
長崎 岡本博
★公孫樹の素敵面白い。「なれるだろうか 我」のワンスペース明けがいいですね。
p64シャガールの絵のように言葉が飛んでいる井上陽水の歌に聞き入る
東京 横井妙子
★シャガールの絵のような言葉というのは洒落てますね。どの曲かな?
p65正確に旅の 道連れ言い当てるフェイスブックの顔認証は
愛媛 渡辺玲子
★フェイスブックの顔認証は確かに凄いですね。この歌でFB友達になりました。
特選p68ツワブキは霜月の花友が花闇なるわれに灯りし黄の花
千葉 伊藤青
★今月は千葉の渡辺千代子さんと桜田和子さんの挽歌がありましたがこれを代表とします。
p69これが最後かと思う啄木論に書き惑いまたむしり裂く原稿用紙
千葉 碓田のぼる
★碓田さん そう言わないで次々と啄木論書いて下さい。まだお若いです。 以上です。

(私も書いています)


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2017年の大津留公彦の俳句
白木槿
「歌碑のある風景」を紹介します。
私も三郷市の万葉歌碑を紹介しています。