ソーダ水と鬼虎魚
2019年5月23日(木)
ソーダ水と鬼虎魚
大津留公彦
貨物船通るばかりのソーダ水 横浜で君が見ていたように
ソーダ水のはじける様を見るばかり 頭に浮かぶ何ものもなし
空調の効く電車内立たされて右は電子本左は2ちゃんねる
桑の実の一つが赤く熟れておりいつもの隅の高い木の下
蕃茉莉の香りの中の籐の椅子雨降らぬ日の妻の定位置
疲れたか虎魚の浮きて採られたり白良浜である初夏の日に
掌に辿り着きたる鬼虎魚捌かれ食われ美味と言われぬ
夜半目覚め夢の続きを見んとして同じ姿勢に又眠り行く
一首選んで頂けると有り難いです。
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