竜胆と濁酒

2019年10月18日(金)

竜胆と濁酒

大津留公彦

足の痛み良くならぬまま神無月坐骨神経痛と病名得るも

竜胆の甘き誘惑ある野から遥かに遠し知命と耳順

竜胆の紫似合う人なりし鮑を採りし記憶もありて

桑の葉の茂りと庭を見やりては存在感のある椅子の秋

鶴噴水虹の流れる秋の朝ベンチに在りし妻への想い

美空ひばりの新曲を聴く濁酒 関係者皆涙を流す

AIは人の心を揺らせるか 揺らす心がきっと揺らせる 

韓国の濁り酒かな友破顔 夫婦で訪韓何度もこなし

一首選んで頂けると有り難いです。