2019年10月8日(火)
鴨と雁
大津留公彦
鳥威に守られし種無し届き来る広島福山沼隈葡萄
骨当たる如く寂しく鳴子鳴る狸も狐も退散するか
われからの終の住処や戦艦大和海の底にて確かに休む
三井楽の藻に住む虫の鳴くを聞く 義母の葬儀の終えたる後に
初鴨は刈られぬ田んぼの上を舞う倒れし稲は如何に刈るのか
鴨泳ぐ江戸川超える電車に立つ理由不明の足の痛さに
雁渡し蒼穹戦ぐ欅見る次の会議までの暫しに
雁渡し猫の擦り寄る窓の外 爽やかな風と招き入れたり
一首選んで頂けると有り難いです。
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