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2019年12月16日 (月)

若者は無限の可能性を持つ

 

若者は無限の可能性を持つ(学長から学生へのメッセージ)(2007年度‐2012年度)(中島三千男著)を読んだ

神奈川大学の学長としての12の式辞をまとめたものです。

テーマは「若者は無限の可能性を持つ」です。

1214日の文団連の加盟団体会議の講演をお聞きした時に買い求めた本です。

2012年の入学式の式辞から毎年語られるエッセンスを紹介しよう

 

 「自分自身を見限らないで下さい」

「高校時代の<実力>が皆さんの生涯を左右するのではなく、大学に入ってからの4年間の過ごし方が、皆さんの生涯を左右する」

「大学4年間の教職員の情熱的な教育と皆さん方の努力がうまく噛み合い、火花を散したとき、スパークをした時、皆さん自身が気づいていなかった才能や能力や世界が大きく開かれる可能性を持つ」ということです。

 

12の式辞を紹介したいところだが詳しくは神奈川大学のホームページを見ていただくとして2012年卒業式で紹介された二つのエピソードを紹介したい。

 

一つは震災以来「東北ボランティア駅伝」として岩手県遠野市を拠点としてボランティア活動を1チーム20人で襷を渡すように継続して取り組み一年で84チーム1300名が参加し、「被災地と心を一つに」のスローガンのもと「自分の事だけ、自分の幸せだけを考えない」「他人思いやり、他者への共感をもつこと」の実践として行われたこと。(多くの学生ボランティア背後には、単位の認定や旅費の負担など大学が援助していたことを知った。)

 

二つはこの年の箱根駅伝での出来事です。

 この年神奈川大学は15位でした。正月2日往路のゴール芦の湖畔で全てゴールしたと応援もやめようとしたとき、応援指導部のリーダーが「まだ東京農大がゴールしてません。最後まで応援して下さい。」と言った。芦の湖の寒い風を受けながら20分間「東農大ガンバレー」「津野君ガンバレー」と声を張り上げ続けた。

20分後津野君がよろけるような足取りで走って行った。

中島さんは「学長としてこうした学生に育ってくれた事を誇りに思った。」と書いている。

数日後ある女性から大学にこういう内容のメールが来たという。

 

各校が撤収したなか神奈川大学チアリーダー初めのとする応援団の方がまだ見えない東農大の選手を一生懸命応援している姿に凄く感動しました。スポーツマンシップの原点を見させていただきました。私は神奈川大学が好きになりました。是非皆様にお伝え下さい。神奈川大学の益々のご活躍をお祈り申し上げます。」

少し感動しましたので紹介しました。

私も神奈川大学が好きになりました。

(入学する歳ではありませんが。)

中島さん有難うございました。

以上です。https://amzn.to/2LYYQDS

 

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