芍薬・青き踏む・独活・藤の花
2020年7月8日(水)
芍薬・青き踏む・独活・藤の花
大津留公彦
①芍薬の赤きがまさに弾けたり雨粒残りて震える中に
②芍薬は主役奪われ消えにけり躑躅の花も綺麗なれども
③青き踏む江戸川土手の橋脚に 春の風吹き回り込むなり
④一茶庵出でて江戸川青き踏む 皐月の声をもうすぐ聞く頃
⑤独活(うど)ならば香気を放て空高く 大木などと言われながらも
⑥みちのくの山独活今朝も地震あり 安 らげずなりこの国の春
⑦亡き父が妻と訪ねし宇佐神宮 藤の花房幅広帽子
⑧藤の花枝垂れて夢を包み込む 亡くなりし人の撮りたる写真に
一首選んで頂けると有り難いです。
画像・大分県宇佐市にある千財農園の藤の花
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