「田中礼先生を偲んで」を読んだ
「田中礼先生を偲んで」を読んだ
2019年に亡くなった田中礼先生の追悼文章である。
53人の方が追悼文を寄せている。
多方面からの追悼文であり内容豊かな良い追悼文集と名っている。
私も次の二つの文を掲載して頂いた。
社会・自己一元の生を写すー田中礼評論集「時代を生きる短歌」を読んで
短歌による自分史であると共に日本の戦後史ともなっている。
60年安保の青春像の評価の歌などは短歌の歴史に一石を投じるものであろう。
娘さんの田中歌子さんの「はじめに」に引用されている歌です。
よき人らこの一生に知り得たりと賀状読みつつ心和ぎゆく
田中ひな子夫人の引用している二首です。
一番にやるべきことをわきへおき、二番三番で日々が過ぎゆく
「急にみんながやさしくなったひょっとして?」など惑いつつ寝ているのでは
優しい奥さまや娘さんに見送られて最初で最後の歌集『燈火』を残し、88歳で亡くなられた田中礼先生は、実りある豊かな人生を送られたと思うのは間違いではないと思います。
2020年12月24日
「クリスマス・イブ」を聞きながら
大津留公彦
非売品ですがご希望の方はご連絡ください。
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