柴又から水元へ1
2020年12月31日
柴又から水元へ1
大津留公彦
我のみが
客人である矢切の渡し
若き船頭と会話途切れず
頭を上げて
一気に潜る雁の群れ
勢いの付く仕草であらん
キーキーと
鳴きて仲間を追う雁の
一羽の動きおかしみのあり
烏鳴き
芒の揺れる昼餉どき
高校生とジョギングをせり
安納の焼き芋甘し水元の
公園のベンチに
在る年の暮れ
蓮池に鶯のような鴨の声
群れを離れし
一匹のあり
カイツブリに
バンが併走守るごと
いい距離を置き真っ直ぐに行く
青鷺の
ただ一点を見つめつつ
動かずに居り思いは何か
水元公園
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