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2021年4月29日 (木)

春の歌7

2021 430()

春の歌7

 

大津留公彦

 

伊勢参

土産は赤福二袋 

そんな遥かな微かな記憶

 

伊勢参り

長き参道風抜ける

鬱蒼たるかな緑の隧道

 

手に優し

富足(とみたる)神社の桜なり

人の優しさ記憶にとどむ

 

桜草

五枚の花弁に裂け目あり 

「青春」または「享楽的生活」

 

桜草

埼玉県の花なるか

花弁の裏はマゼンタピンク

 

ジョギングの

人過ぎて行く花溜まり

少し花弁の列の乱れて

 

忘れ霜

細かく踏みて行く父か 

震災に生まれ震災に死す

 

孫たちの遊ぶ公園忘れ霜

命の繋がり

噛み締めるとき

 

201804240085_top_img_A.jpeg

pic.twitter.com/FHXVQHppG2

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