啄木同年の曾祖母の家
2022年1月3日(月)
啄木同年の曾祖母の家
大津留公彦
走り蕎麦
茹で上がる間に季節動く
一人で食すお見舞いのあと
寒雀
蛤とならず
わが庭の林檎に朝夕つつきていたり
色鳥の雨が来るぞと教えるか
ケツアール雨に
打たれて居ぬか
空青み
江戸川土手の曼殊沙華
屹立をする 合掌をする
浜鴉
ぽつりと啼いて厄日かな
鈴木真砂女の句と走る朝
太陽光
利用初めは稲掛か
日本の記憶として残りたり
吊るし柿
玉の如くに輝きて
啄木同年の曾祖母の家
柿干せる
曾祖母の家山の下
軒端の夢の更に遥けく
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