あの日と明日の風
2022年1月10日(月)
あの日と明日の風
大津留公彦
僕たちは
見知らぬ他人でいただろう
あの日あの時君に会わねば
君からの
匿名の手紙が来なければ
匿名の手紙は返さなかった
そのときに
僕らの心が触れ合った
言葉を止めて肩を抱いた
君のために
つばさになって優しく君を
包み込むようなあの風になる
自分という
人間の小ささを知る時もあり
人には言わず
きっと君に
こう言う時が来るだろう
君に出会えて本当に良かった
今はこの
目の前にある日々を抱く
明日の涙は明日に任せて
明日の二人に
まだ見ぬ風が吹くだろう
今日とは違う明日の風が
« たしかなこと | トップページ | おは!Twitter俳句(枯野)とスマホ復活 »
「短歌」カテゴリの記事
- 「君が見つめたあの日のあとに〜高校生の沖縄復帰50年〜」1 (2022.05.16)
- おは!Twitter俳句(明け易し)と沖縄復帰50年(2022.05.16)
- 霜降 菜虫 (2022.05.15)
- 戦争でなく平和を準備せよ(2022.05.14)
- 「経済安保」は全産業を潰すか(2022.05.12)
コメント