畳替えと冬帽子
2022年5月2日(月)
畳替えと冬帽子
大津留公彦
母の実家
賑やかなりし畳替え
職人さんの溢れんばかりに
畳替え
馴染みのない語となりにけり
我が家の畳窪んではいる
畳替え
夢も一緒に洗います
終日軒先の一角を占め
年の内
早稲田公園人居らず
寂寥という字が浮かびおり
玄関に
かけられ続ける冬帽子
皮のベルトは光っているが
冬帽子
風雲急を告げている
いざ鎌倉というがごとくに
短日の第九に逢いぬ
娘の友と
文化会館大ホールにて
汝に会えず
地下室勤務の日短し
われは日陰の労働者なり
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