日比谷公園の薔薇
夜来香
大津留公彦
ペチュニアが
囲む花壇の前を行く
若きカップル 古きカップル
薔薇の名は「藤娘」なり
紫の少し入りて
恥じらうごとし
「しのぶれど」
色に出りける薔薇の花
紫色の滲み出るごと
「緑光」という
薔薇に少しく和みたり
赤みの多き中の黄色に
「夜来香」の
名前貰いし薔薇の咲く
藤の色にて棘は少なし
青空に
向かいて立てる薔薇「青空」
立ち疲れたかややにくすめり
「ブルーシャトー」の
名は何処から来るかな
あの時君は若かった薔薇
「マダムヴィオレ」
美空ひばりが愛した薔薇
背は高けれど香り少なし
(日比谷公園5・20)
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